第六章 全国ネット! 初めての漫才!! ⑻
「待てと言われても学校に遅刻してますから失礼しまーす!」
「待てと言うやろ」
静香に腕を捕まれた。
「ついでに受験生は... ... と、いたいた」
静香は強引に相沢を引き連れて瑠伊へ近付いた。
「よぉー、受験生!」
「紺野さん、お早ようございます」
瑠伊は挨拶をしたが、
「受験生、学校なら行かんでもええよ。二人とも一ヵ月間の休学が決まったから」
学生服を見た静香は平然と言い切った。
「「休学!?」」
二人は声を合わせた。
「そや、正確には自宅謹慎処分や。さっき学校から電話があったわ」
静香はお気楽に教えた。
続けて、
「マネージャーも決まったで」
こう切り出した。
瑠伊は言った。
「角田さんでしょう。パパから聞いたわ」
「まー、マネージャーに違いないけどな。アイドルの仕事が落ち着くまでウチが引き受ける事になったんや」
静香は二人の肩を叩いた。
二人はポカーンとしていた。
「ほな、よろしゅーな」
満面な笑みを浮かべた。
「今日は雑誌のインタビューやで」
間髪いれずに用件を伝えた。
静香は車を用意すると言って駆け足で廊下を走っていった。
二人はお互いの顔を見て呟いた。
「何が、どうなっているの!?」
「どうなっているんでしょうね、先輩」
全く把握しきれない二人であった。




