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これが私の生きる道?!  作者: 今井 純志
31/83

第三章 酔っても、グチっても.... .... ⑺

 一時間後。

 テーブルには一ダースほどの空のビール缶が転がっていた。

 二人とも完全に出来上がっていた。

 目の焦点も合っていない、虚ろな表情をしていた。

 辛うじて静香は鯣を噛っていた。

 瑠伊も鯣を噛る。

 リビングは二人の空けたビールの匂いで充満していた。

「あら、あら。昼間からビールを飲んでいるの」

「んー?くるみさぁん!?」

「まぁー、篠原さん」

「んー?コックぅ〜」

 瑠伊と静香は虚ろな目で、くるみの姿が何となく確認が出来た。

 二人にすれば、

「あれぇ〜、くるみさぁん、どーしたんでぇすかぁー!?くねくねしちゃってぇ〜」

「何言いっとんね。あ、ホンマやぁ〜。コック、ヨガでも始めたんかぁー」

 目の前のくるみが曲がって見えているらしい。

「あら、珍しい。静香さんが酔っているなんて」

「酔ってる?こんなの酔いのうちにならんよ」

 静香は言うが実際はかなり酔っているのである。くるみさえも鼻を摘んで二人から離れている。

 くるみは思いついた。

「そうね。おつまみ、作ってきますね。ビールだけじゃ、悪酔いしそうですから」

 普通、止めないか。

 くるみはさっさっと、キッチンルームへ行ってしまった。

「くるみさぁーん。ナマ中、お願いしまぁーす!!」

「まだ、飲むんかい!?」

 静香は驚いた。

「うるひゃいわね〜」

 瑠伊は管を巻いていた。

 おまけに目が据わって、かなり怖いモノなしだという感じになっている。

 その間にくるみがつまみのチーズと焼き鳥、そしてアンコールのビールジョッキを持ってきた。

 だが疑問であった。

「なんで、三つなんや?」

 ジョッキの数が一つ、増えているからである。

「私も御一緒したいなぁーて」

 くるみはすぐに答えた。

「くるみさぁーん、私の話、聞いてくれるんれぇすかぁー!?」

「ええ。静香さんはどうせ競馬でしょうから」

「おいおい。ウチはほったらかしかいな」

「違うんですか?」

 くるみの質問に黙り込んでしまった静香を余所に瑠伊はチーズを食べる。

 そして喚いた。

「絶ーーーー対、納得いかない!!」

 ドォン! 

 テーブルを叩く。

 次には泣きだしていた。

「私らって、普通の生活の期待、してたんだから。なのに、どーーーして! ねぇー、どーーーーして、私が漫才しなきゃいけないのよ!!」

「お、落ち着け、受験生!!」

 静香の襟を鷲掴みしていた瑠伊の手はすぐに放れた。

「こいつ、酒癖悪いわ、コック」

「そのようですねぇー」

 二人とも、焼き鳥を頬張る瑠伊の動向を観察していた。泣いたり、怒ったりと忙しい程の表情を見せている瑠伊は二人に聞いた。

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