音の破片
いつまで経っても、薄れない記憶がある。
少し癖のある弾きかた。
今にも泣きだしそうなピアノの音。
その記憶には、鮮やかな色などない。
それはむしろ、白と黒ーー。
九条美琴は、あるバーで響也と名乗る青年に声をかけられる。
それ以来、美琴は幾度となく同じ夢をみる。
11歳以前の記憶を失っている美琴。右手に麻痺がある響也。
二人のつながりは、いったい――
少し癖のある弾きかた。
今にも泣きだしそうなピアノの音。
その記憶には、鮮やかな色などない。
それはむしろ、白と黒ーー。
九条美琴は、あるバーで響也と名乗る青年に声をかけられる。
それ以来、美琴は幾度となく同じ夢をみる。
11歳以前の記憶を失っている美琴。右手に麻痺がある響也。
二人のつながりは、いったい――