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転職先は「しょく」の異世界  作者: 華虎シュン
第1章 ここは「しょくの異世界」?
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第9話 古代魔法属性

「こちらへどうぞ、セイラさんお1人で入って下さく。」


 なんだろう、僕だけって。なんか秘密でもあるのかな?

 とりあえず呼ばれた部屋に入ってみた。


「セレン博士にあなたは古代魔法を使えるといわれたとのことで間違いはないですか?」

「えーあーはい。」

「それではこちらに触れてください。」


 さっき魔法属性を調べるときに使った属性を調べる道具に似てるな。一回り大きくて、結構古そうに見えるところは違うけど。

 とりあえず触れてみた。


「なんと、これは。」

「どうしたんですか?」

「どうしたも何も、これを見てください。なんとすべての魔石に反応があるのですよ。」


 こんなことを言ってきたのはここのマスターらしき人だった。ほかの人とは服装が違う。


「すべての魔石ってことは、全属性ってことですか。」

「その通りです。こんなことがあるなんて。しかも中央部が特に光ってます。これは無属性に対して、何らかの特殊なことがあるということです。星羅さん、このことに見覚えはありませんか?あ、そういえば私の名前を言ってませんでしたね。私はここのマスターのネイセス・ヴァストと申します。」


 おーやっぱりこの人がマスターだったか。


「ヴァストさんですか。いや、僕にはありませんね。あ、でも僕には古代魔法としての常時発動魔法で、詠唱を補助するというか、頭の中に呪文が流れてくる魔法を持ってるらしいです。」

「それはリカーマという魔法です。とても珍しいものだそうです。」

「僕も先生から聞きました。」

「だとしてもこの強い輝きは説明がつきません。また、古代魔法は使える人がその当時あまりいませんでしたが、現代魔法と違い、属性が伝承するといわれています。先祖にそのような人はございましたか?」

「いやー先祖といわれても僕が知ってる限り、誰も魔法を使えた人はいませんよ。」


 もちろんそうだけどね。あの元の世界で魔法が使えてたらおかしいよ。


「そうですか。だとしたら、不思議ですね。確か現代魔法の方もあなたは5属性使えましたよね。しかも珍しいものを。あ、あなたのギルドカードをお貸しください。古代魔法の属性の情報も追加しておきます。」


 カードをヴァストさんに渡した。


「はい、これで完了です。」


 カードを見てみると、属性を表しているようなわっかが一つから二つに変わってた。こんな形式が決まってても、今じゃあまり意味がなさそうな気がするけどな。今古代魔法が使えるのは僕だけらしいし。


「そういえば、僕の現代魔法の方の常時発動魔法はどんなものなんですか?」

「それですが、こちらもとても珍しいものになっています。魔力回復魔法です。」

「それはどういうものですか?」


 想像はつくけど一応聞いてみた。


「名の通り、魔力を回復するものです。つまり、魔力の回復の速さが一般の人と比べてとても速くなるということです。」

「ですが、一度僕は魔力切れで倒れてますよ。」

「それはあり得ることです。その魔法は珍しいといっても世界に数人はいるので、妨害魔法には普通では勝てません。魔法の練習次第では、より魔法が強化させることもありますが。」


 そっか。本当に最強ってわけじゃないけど、結構最強に近いってことかな。


「あなたは結構興味深いところもあるので、何かあればぜひ私のところにお越しください。もしセレン博士のところに行ったのなら、私も彼女とつながりがあるので、ぜひ私のことも読んでください。」

「あ、わかりました。」


 これで魔法にとてつもなく興味がある人2人目か。


「それでは、お連れの方が待ってると思うので、そろそろ退出しましょう。あと、この魔法器具のことは他言無用でお願いします。」

「わかりました。あ、でもこのことはセレン先生からも聞いてるので、連れの中の一人は知っていますけど。」

「でしたらその人にも他言無用とお伝えください。お願いします。」


 このやりとりで、僕は部屋を出ていった。

 なんだかんだで30分ぐらいは話していたようだ。


「星羅さん。何があったんですか。あの部屋の中で何を話したんですか。」

「僕が古代魔法を使えるってことだよ。」

『古代魔法』

「なんですかそれは?」


 そういえば3人にはまだ話してなかったな。


「僕は昔あった古代魔法というものを使えるらしいんだよ。何が違うかっていうと、その当時使える人が少なかった代わりに、今と比べると魔法の強さがもっと強いってところかな。」

「へー。それじゃあ最強ってこと。」

「最強って程じゃないけど、結構強いとは思うよ。これから魔法についても練習してみるつもり。」


 そう、古代魔法は呪文がわからなくても僕の場合使えるが、現代魔法は呪文を知らないと使えないからな。それに、よくわからないあの三つの属性も試してみたいしな。


「それで、これからさっそく依頼を受けてみる?せっかく登録したんだし。」

『さんせーい』


 お、みんな揃ったな。今の間にみんなより仲良くなったのかな。

 女の結束力おそるべし。


「よし、じゃあ以来カウンターに行こう。」



「それにしても依頼の数は多いですね。」

「そうね」

「どれにしようか迷っちゃう。」

「そういえば、みんなは何か武器とかかったの?昨日渡したお金があるし、魔法で対処できなくなった時の為に何か買っておいた方がいいと思うけど。」

「そうですね。」

「忘れてました。」

「備えあれば患いなし。」

「何がいいかな~」


 またこの展開ね。やろうと思ったことがあると、すぐに脱線する。まあ、これもこれで楽しいんだけどね。別に今困ってるってわけでもないし。


 僕は何か買おうかな。自分で言ってはなんだけど、今回長谷部て魔法だけで行ってみたい。僕だけは今は防具だけでいいや。みんなもどんなのを買ってるか見てみよっと。

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