第17話 犯人確保
僕が今どこにいるかというと、暗くて細い道だ。
国王陛下に連れられて入ってきた。プリムの命を狙っていると思われる人より先回りしようとして今ここに居る。
いやー、ほんとにお城には隠し通路があるんだな。まるで日本の忍者屋敷みたいだ。
「こういう中に入るのは初めてかな?」
「はい、そうです。正直驚きました。」
「何にだ?」
「このように隠し通路があるということです。」
「ああそうかその家にはこのようなものは無いものな。私もこれを使うの初めてだが万が一ということがあるので、一応どこはどこにつながるか覚えているのだ。あさがこれを初めて使うときが私が命を狙われている時ではなく、自分から何かをするときに使うというのは驚きだがな。」
「そうなんですか。まあ、それはいいことですよ。それだけ国民に信頼されて
いるということです。」
「そう言われると嬉しいな。」
こんなことを話しているうちにプリムが寝ている部屋の中に出てきた。
どうやらすべての部屋に行くのような隠し通路があるらしい。
しかも、どこがどう繋がるかわしているのは、国王陛下が信頼をおける人物だけらしい。
「さて、少し待つとするか。相手は周りを警戒しながらしているだろうからもう少し時間がかかるだろう。」
「本当に来ますかね?」
「トリアルデはそういうやつだ。確証がつけばすぐに動き出す。こんな状況、彼に取ったらものすごくい状況じゃないか。」
「そうですね…」
ほんとにこの国王陛下はワクワクしてるなあ。
「陛下、今魔法でどんな武器を持っているか調べます。」
「おお、それはありがたい。相手の出方がよくわかるからな。」
この場合は、武器を検索対象にすればいいかな。
「無の基、対象を範囲の基探し出せ。ポイントサーチ。武器。半径百メートル以内の廊下。」
こんな範囲でも検索できるんだな。
「どうやら胸元に短剣を仕込んでいるらしいです。」
「そうか。それで、もしかしたらそれを取ったすることができるのか?」
「まあ、多分できると思います。」
「何から何まですまないな。」
本当にそうだよな。この人何もしてないし。でも、隠し通路は役になったかな。
こんなこと口に出しては言えないけどな。
「無の基、想像物を引き寄せ、ここに出現せよ。ロングプル。」
こっちに向かってくる人が持っている短剣を想像しながらこの呪文を唱えた。
思ったように短剣が僕の手元に乗っていた。この部屋に入ってきたとき驚くだろうな。
それにしてもこの魔法結構危険なものだな。人によっては悪いことに使いそうだな。もちろん僕はしないけど。絶対にな。
「どうやら引き寄せたらしいな。」
「はい。こちらです。」
「この部屋に入ってきたとき驚くだろうな。」
あ、同じこと考えてる。
そういえば、ちょっと試してみようかな。手に乗るってことは結構重いと僕が危ない気がするけど、その辺はどうなってるのかな。
「無の基、想像物を引き寄せ、ここに出現せよ。ロングプル。」
今度は部屋の中にある大きな姿見を想像してみた。
あれ、今度はうまくいかない。手に乗る大きさってことなのかな。まあ、あまりきにすることじゃないか。
そろそろこの部屋に入ってくると思うしな。
そう思った瞬間、鍵を開けるような音がした。鍵は閉めていたらしいが、どうやら開けようとしているらしい。
この辺は僕の元の世界と同じく、ピッキングとかやるんだ。ここは魔法じゃないのね。
そう思ってたらもう開けたらしい。
あなたはあの有名な泥棒ですか。開けるの早すぎ。
その人がベッドに地数いたところを見計らって、隠れていたクローゼットのような場所から国王陛下が出ていった。実はここに隠し通路がつながっていたんだけどな。
「ちょっと待った。」
「誰だ!...へ、陛下!なぜここに。」
「なぜだと思うかな。」
「たとえ陛下であってもかまわない。」
こう言って、彼女は胸元から短剣を取り出そうとした。というか女の人だったんだ。てっきり忍者のようなものを想像して、男かと思っていたけど。
「あれ、おかしい、ここにしまっておいたのに。」
「その短剣ならここにあるけど。」
やってやったぞ、という感じで僕もクローゼットの中から出てきてこういった。
こういうことできると気持ちいいな。
「なに、どうやって。」
「あ、そこの方のことか?彼は古代魔法の使い手でな。ちょっと協力してもらった。捕まえてもらえるか?」
「あ、わかりました。」
これも人まかせですか。陛下。
僕はとりあえずさっと背後に忍び込み、手をつかんだ。
「あ、何をする!」
それを言うな。悪いのはあんたでしょ。
それにしても、意外とあっさりだな。鍵を開けるのは結構早かったから、少しはてこずると思っていたけど。
この時、ある所を触ってしまった気がするが、それは今はなかったことにしておく。別にわざとじゃないよ。
そういえば、これも魔法があるかな。
「無の基、拘束せよ。インバンド。」
これで良し。
「陛下、これでいいですか?」
「ああ、それで結構。それで、あんたの黒幕は誰かな?ここのプリム君を暗殺しろと命令したのは?」
「誤解だ。私は何もしようとしていない。」
「そうはいっても、さっき短剣を出そうとしただろう。」
「いや、それは...」
この人こういう作業には向いてないな。忍者だとしたら失格だ。見た目は全然違うけどな。
「まあ、命令したのは誰だかわかっている。君も強制的に命令されて動いたのだろう。君をそこまで重く罰するつもりはない。誰が命令したか教えてもらえないかな?」
「...トリアルデ様です。」
ここで裏切り発生だ。どうやらトリアルデ公爵は家臣にもあんまり評価話高くないようだな。これも陛下から聞いていたけど。
「では、危険は去ったということで、私の最後の楽しみをするとするか。」
楽しみとか言ってるし。本当にこれを楽しんでいるようだ。別に僕はいいんだけどね...
最後の楽しみ、それはトリアルデ公爵を捕まえることだ。
あと、思ったけど、これにも僕は手伝わされるんだろうな。




