第11話 初の依頼
ここからは初の二つ目の章です。
8話から15話ぐらいの間隔で章を作っていきたいと思います。
一番初めの依頼は下級の魔獣、「ブラックジーク」の牙を10本取ってくるものにした。一匹につき2本手に入るから、5匹倒せばいいのかな。動きも遅いらしいし、心配することはあまりないだろう。固い皮をしているわけでもないらしいから、相手が吐いてくる日にさえ気をつければ剣でも多分倒せるな。火ってことは、シエスと魔法の相性が悪いかもしれないけどな。
「じゃあ、5匹倒すことになるから、一人1匹を目安に倒そうか。」
「了解でーす。」
「わかりました」
「ガンバロー」
「わかったー」
毎回にぎやかだな。これもこれで頼もしいからいいのか。
「森へ向けて出発だ!」
『オー』
・・・・・・・・・
「よし、目的の森についたね。」
「そうですね。」
「いったいブラックジークってどんなものなんでしょう。」
「まずは探しましょう。」
「それからのお楽しみ。」
・・・
で、30分ぐらい森の中を歩き回ったけど、それらしきものが見当たらない。ギルドで写真をしっかり見るべきだったな。
そうだ、こんな時に僕の魔法が使えるじゃないか。
「無の基、想像せしものを検索せよ。リングサーチ。」
僕を中心に白色のリング状のものが周りに堀がっていった。
一応、地面を進んでて、見た目が固くなさそうで、牙が二本あるものって想像してみたけど。ちゃんと引っかかってるかな?というかほかのものも交じってるかもしれない。
お、表示されたみたいだ。
んー少しわかりずらいな。ただ単に場所と点だけだと、目印がわからない。もし場所の地図がわかってればもっと見やすくなるのかもしれないな。
というか、すぐ近くにいるの!
「星羅さん、たぶんあれです。」
シエスがさした方向にブラックジークらしきものがいる。空間に表示されている僕の魔法でも、点が移動してる。しっかり働いているな。
「まずは私から行く。」
プリムが我先にと飛び込んでいった。
そしてグサッとひと突き背中に刺した。意外とあっさりだな。
あとは牙を切り落とすだけか。荷物持ちはやっぱり僕なのかな。あ、でもこの前使ったゲージのようなものを使えば簡単か。それならついでに魔獣ごとすべてを持ち帰ろうかな。確か買い取ってくれるらしいし。
「無の基、機の無いものを格納せよ。バゲッジキャプチャー。」
これで良し、っと。次に一番近いのは、あ、そこに3匹まとまっている。そこがいいかな。
そこまで移動した。
「つぎは3匹いますので、私たちで行きます。」
「任せて」
「頑張ります」
3匹いるけど囲まれたりしないかな。
・・・
予想が当たった。あの三人はいくら剣が少し使えたって言われれても、実践は初めてだからな。
この光景はバックトゥバックならぬスリーバックみたいだな。三人で背を向けあってる。
ああやって火を吹かれてると近寄りず楽て囲まれるよな。そうか、弱いからにはああやって身を守るのか。
僕が助けに行った方がいいかな。
「バニッシュライト」
シエスが何か魔法を使ったようだ。目くらましのようなものかな。
「サンドウェーブ」
「ウィンドウェーブ」
そこにレリスとネシスが魔法をまとわらせた剣で攻撃したようだ。
さすが三つ子だな。いくら初めてでも息はあってる。
「星羅さん、私たちもできました。」
「おー、よくやったね。」
僕がシエスの頭をなでてたら。みんな私もといってきた。
「シエスだけずるいです。」
「私にも。」
「私も。」
え、プリムまで。
とりあえずみんなにしてやった。みんな同じじゃないと気が済まないのかな。よくわからないや。
次は僕の番かな。
「えーっと、ここからまた次に近いのは、って、横から二匹が迫ってるじゃん。」
ここは迷うところだけど、かっこいいところを見せたいとも思うな。
「みんなは下がってて、ここは僕一人でかたずけてみる。」
これを一度は行ってみたかった。
「水の属性の基、魔を切り裂け。アイスカッター。」
今日の朝よりは制御系の魔法もうまく使えるようになったみたいだな。
二匹とも倒したみたいだ。
「星羅さんすごいです。」
「かっこよかった。」
こんなことみんなから言われると少し照れるなあ。
じゃあ最後にこの角を切り落として持ち帰るとするか。
というか1匹多く狩りすぎたな。まあ、別にいいや。お金にはなるだろうし。
「無の基、機の無いものを格納せよ。バゲッジキャプチャー。」
これですべてのものが一つにまとまった。
そういえば、あともう一つ魔法を試してみるか。いくら何でもこの大きさは邪魔になる。
「無の基、魔の塊を縮小せよ。インハンド。」
よし、成功のようだ。これで手に簡単に持てるサイズになった。例えるとテニスボールくらいだな。
「じゃあ、これで帰る?それともまだ森の中を歩きたい?」
「今日はもういいです。」
「また来るだろうしいいです。」
「じゃあ、ギルドに戻ろうか。」
これで僕たちの初の依頼は終わりを迎えるはず...だったのだが、なんかまた何かに巻き込まれたようだ。
「だれか―助けてー!」
さすがにこうやって叫んでる人を放置はできない。
僕はこういう問題を呼び起こす特技でもあるのだろうか。
僕たちは急いでその声がする方へ向かった。
そこにはとても悲惨な光景が広がっていた。四人ともが目をそらすような光景だ。いったい誰がこんなことを...




