出会い+2
「うーん・・。ちょっと熱がありますね」
「そうか?・・・そういえば体が熱いような・・」
「ちょッ、自分の体ぐらい自分で把握して下さい」
ひえぴたを先輩のおでこに貼って適当に布団で寝かす。
オレって本当におひとよしだよな・・。
いくら、学校の先輩にあたる人だからって一応見知らぬ人を自分の家に招きいれてるんだから。
てか、この先輩めちゃかっこいい・・・・・。
よく見てみると鼻の筋が通っていて、少し濡れてる髪が色っぽくて、メガネが妙にマッチしてて―・・・
ってオレ、ナニ考えてるんだよッ!!!!!!!
「藤岡・・だったけ?一年生?」
「あ、違います。二年生です」
オレってそんなに幼く見えるのか?
「転入生?」
「そうなんですよ。先輩って詳しいんですね。二年生の人数が把握できるなんて」
「イヤ、だってオレ二年だし」
は?オレと同い年ぃ?
ありえないッだってオレより背高いし・・・大人っぽいし
「やっぱし、三年に見えた?」
「うん」
目の前の先輩だと思ってた男は苦笑いをした。
「じゃぁ、オレの名前は知らないな」
「え?学校に入ればみんな知ってるの?」
ニヤリと笑う。
オレは不覚にも一瞬その姿が色っぽいと思ってしまった。
男は起き上がると隣に座っているオレを押し倒した
「うわっ、なにすんだよ」
「知ってるよ、みんな。そオレの名前を知らない奴なんて」
「だ、誰か一人ぐらい知らない奴いるんじゃないか?」
この体勢が恥ずかしくて、オレは話をそらす
身をよじって逃げようとするが、体格の差なのかビクともしない。
「そうだな・・・。あぁ、いるとしたら」
男がオレの唇をすぅっとなぞる
ゾクゾクとオレの仲でなにかが駆け巡った
「お前だけ」
男はメガネをとって床に置く。
唇にあった手を頬の方に移動していって顔が近づいてくる
「ちょっ、なにすんーー」
ふにゅ。
実際、そんな音が出るはずもなくただ、オレの頭の中に響いた。
最初は長く、ただ触れてくるだけだったのに、だんだん舌が口に進入するようになってきた
「やめ・・」
「口、ちょっと開けて」
人の話を聞けッ!!!!!!
つか、まだ出逢って数時間の見知らぬ・・まぁ同級生になるけど
そんなやつにキスされるなんて!!
しかも男!!
これじゃぁまるで
この前アネキが送ってきたあの《ホモ》小説と同じぁねーか!!!!
「オレにキスされてて考えごとしてるなんていい度胸してる」
「んんっ・・」
角度を変えて舌を入れられる
甘い疼きが体に伝わって、男はオレのズボンに手をかける
「やだっ、なにすんだよ」
「なにって・・・・色々?」
色々?じゃねーしッ!!!!
「大丈夫、気持ちよくしてやるから」
大丈夫でもねーーーよ!!!!
オレはジタバタと抵抗するが、力でねじ伏せられる
そうしてるうちにズボンにあった手がチャックを開ける
サーっとオレ自身が冷たくなるのが分かった
ヤバイヤバイ!!!このままじゃ童貞の危機だ!!!
ヘルプみーーー!!!!!!