剣の道
本当は魔法の方も入れる予定だったのですが
長くなりそうなので分けさせて頂きます。
あの勇者誕生事件からはや1年、僕、ルーカス・ラインハルトは2歳になった。
あれからというもの僕は、毎日とてつもない修行を乗り越えてきた。
まずは父さんの修行からね。
「よし、ルーク!まずはソフィーと打ち合え!」
その言葉から始まったんだ。
もう、同じ轍は踏まないように今度はちゃんと鑑定したよ。
[名前]ソフィア・ラインハルト
[年齢]8
[性別]女
[職業]剣士
[レベル]5
[体力]520
[魔力]180
[身体能力]560
[知力]90
[運]110
[スキル]
任意発動:剛力、瞬身、風魔法1、土魔法1、剣術4
[特殊]剣神の加護
ソフィー姉ちゃんはステータスがとにかく高い。
でも、知力を見たら分かるように、完全に脳筋だ。
僕より、身体能力と体力が2倍ほど高いけれどスキルを使えば勝てないことはないだろう。
「パパ!流石にルークじゃ、私とは打ち合えないわ!」
「ソフィー、相手の力量も分かってない内から相手を見下すのは良くない。それじゃルークには勝てないよ。」
まあ、魔法を使えばソフィー姉ちゃんには確実に勝てる。
ただ剣のみとなると厳しいだろう。
「あっ、言い忘れたがルークは魔法禁止な。修行にならんから」
「そんなっ、無理だよ!」
はあ……まあ実はそんな気はしてたんだ。
やってみるしかないよね。
「ははっ、無理じゃないさ、じゃあ2人とも向き合って……始め!!」
「すぐに終わらせてあげる!」
開始直後ソフィー姉ちゃんが瞬身で突っ込んできた。
ガキィン!!
くっそ、予想以上に重いな!
「ふんっ、なかなかやるようね!でも、軽いわ!」
木刀とは思えない重さの攻撃が続く。
パンッ!ガン!カンッ、カンッ、カンッ!!
くっそ!……あれ、何か慣れてきたな?
そう思ってきた頃、どんどん僕の方が速く、そして鋭い攻撃になってきた。
「何なのよ!一体!?」
「これで、終わりっ!!」
カンッ!カランカラン……
僕がソフィー姉ちゃんの木刀を弾き勝負はついた。
「そこまで!!ルーク、試合開始直後とは見違えるくらいの上達ぶりだ、よくやったな!!、ソフィーは最初からルークを舐めすぎだ。本当なら最初で決めれたはずだ」
「うっ……」
ソフィー姉ちゃんは僕に負けたのがよっぽど悔しいみたいだ。
「ルーク!君は予定変更だ、明日から僕と打ち合ってもらうから、覚悟しておくように!」
「えーーー!?」
明日からは本気でやばそうだ……
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本当はルークの今の力を見極めるだけのつもりだったんだけど……
今の試合、最初は完全ド素人だったんだが最後の方は、剣術レベル5になってるように感じた。
剣術レベル5は中堅冒険者クラスで剣神の加護があっても、何年かかかるはずなんだが……
正直、あの成長スピードは異常だ。
流石勇者って所なのかな?
でも……
「これは、楽しみになってきた」
もしかしたら、本気の僕と打ち合えるようになるかもしれないなぁ……
剣豪アランは密かにほくそ笑むのであった。
アランは、実は戦闘狂です。
今まで自分と互角の存在がいなかったので
ルークの成長を他の意味でも期待してるようです。