読者への挑戦状
ここで物語を中断し、たいへん僭越ではありますが、宣言します。
推理モノを初めて書いたときから、いえ、推理小説を初めて手に取ってから、この惹句を使うことに憧れていました。
生まれたての仔馬のように、今にも崩れ落ちてしまいそうな小心者の作者でありますが。……無駄口はこのくらいにして。
わたし作者は、読者へ挑戦します。
求める答えはひとつ。
「野巻アカネを襲ったのは誰か――?」
この解は、状況の整理と推察、および簡単な計算で求めることができます。
作中に出てきたデータを若干の加筆の上、下記にまとめておきます。
・大杉 身長181センチ 体重80キロ
・仲丸 身長170センチ 体重65キロ
・倉田 身長160センチ 体重50キロ
・莉々 身長150センチ 体重40キロ
・瑠々 身長150センチ 体重38キロ
・箱1 重さ 5キロ
・箱2 重さ15キロ
・装置について 80キロ~100キロに適応。※故障中につき、荷物を上げることは出来ない。(下ろすことしか出来ない)
「誰が野巻アカネを階段から突き落としたのか――?」
推理してみてください。
なお、動機について推理する必要はありません。
※以下、推理のヒントを記してあります。「そんなの不要!」というかたは、ここでページを閉じてください。※
【手がかり編】で探偵役が示唆したことが、重要なヒントになっています。
装置が作動したのは2回。
1、誰が装置を使ったのか?(複数います)――そこから考えてみてください。
2、その中から、アカネを襲ったのは誰かを絞り込んでみてください。
(2については、【問題編2】の後半部分に重要なヒントとなる箇所があります)




