プロローグ1
世界には、人生を世界を変えてしまうものがある。過去を、未来を、生死を左右させるものを何と言うのだろう?偶然?必然?それとも知的に運命というのだろうか。
大きく変えてしまうものといえば、とりあえず極端に核爆弾を上げてみようか。それは過去に爪痕、遺恨を残し、あったはずの未来を一瞬にして消し去り、生き残る者、死にゆく者二つに分かれ、生き残った者は偶然と思い安堵し、殺した者はそこに落としたのは必然なのだと満足げに頷く。
それは決して現実だけに起こるものでもない。一冊の本もまた例外ではない。
例えばあるものが大きな宝箱を拾ったとしよう。登場人物、読んでいる者は運がいい、偶然と思うかもしれないが書き手にとってそれは必然なのである。書き手のやり方で登場人物の過去、未来、生死、行動、言動、心情の全てが決まるのだから。
そんな法則がもし現実に起こったらどうなるのだろうか。一冊の本に自分の人生を綴りその通りに生きれるようになったのならどうなるのだろうか。
きっと幸せに違いない。
ではその権利を与えて試してみよう。
命をかけてわたしを紡いでもらうとしよう。