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六年生
頑張っていきます
寒い。四月でも北海道は寒い。雪も降るし気温も一桁だ。しかもまだ早朝だ。
今日は早く起きすぎた。前日もドキドキして十二時をまわるまで眠れなかった。
セットしたアラームの意味がない。八時にセットしたアラーム。
十時に鎌と待ち合わせだから例え髪の毛が爆発しようとゲームをしようと、大丈夫。そう思っていたのだが…今は五時を少し過ぎたところ。いくらなんでも早すぎる。
六年生になる。それだけで寝れなくなるわけではないし、今日は一年生が主役の入学式。六年生の仕事は緊張している一年生の手を取り、体育館のど真ん中の椅子の前につれていく。ただそれだけ。
でも太一は前年の修了式三日前に行われた児童会選挙の結果、副会長になった。
プロローグ的な。
キャラ紹介
武田 太一 11歳
北海道のとある小さな村の青空小学校に通っている主人公の一人。
運動は中の上くらいでサッカーを小学校一年からやっている。実力は道選抜レベル。
成績は中の下あたり。しかし、勉強すれば日本トップクラスまでいけるほどの天才。だが現段階では、自分も含め、誰もその事に気づいていない。