プロローグ
初投稿です。
ドキドキガクブルです。
私は死んだ。
享年48才。
乳ガンがあちこち転移してたけど、今時これくらいじゃ死なないとたかをくくっていたら(実際アリミデックスって薬に替えたら、ガンはどんどん小さくなっていったし、脳に転移した分はガンマナイフで叩く予定だった)、アッサリ肺炎で死んでしまった。
私には、高機能自閉症の娘とアスペルガー症候群の息子がいて、この子達の行く末が激しく心残りだった。
こんな死に方をしたせいで、目が覚めて体が思うように動かなくても、しばらく病気のせいだと思っていた。
違うってことに気付いたのは授乳の時。大きな人が私を抱きかかえて、目の前に大きなオッパイをベロンと出し、私の口に先っぽをネジネジねじ込んで来た。うっそー!ゲゲっと思ったのは一瞬だけ。私の口は反射的にチューチュー吸い始めた(吸てつ反射って奴です)。
そうなんです。
私、どうやら転生したらしいんです。
おばちゃんから赤ちゃんになるって衝撃的。
残してきた子供達の事が激しく気になるけど、喋ることも出来ない赤ちゃんの身では何とも出来ない。
その焦燥感でよく泣く赤ん坊となった私は、赤ちゃんである私の母が育児ノイローゼになっている事に、ある時気付いた。