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一線  ~譲れないもの~  作者: 醍醐潔
第二部 幸子とジョン
33/99

2-10 お子様か


本当にココ、東京都内? 門を入ってから森? 林? を抜けてドォーン。大豪邸キタァ!




「どうした、さとし。」


「何でもアリマセン。」






幸子とジョンが病院の特別室で、まったり優雅な患者生活を送っていた頃、佐藤家親族会議が開かれる。議題は三男、智について。


茂と優子は智を引取り、落ち着いたらスイスの寄宿学校に編入させると主張。ソレに猛反対したのがみのる



嫌味なホド優秀な長男、たけしは出せない。だからまさるを資産家の娘婿に出した。めぐみは政治家から『せがれの婚約者に』と望まれ、内内に話を進めている。


智は子種のない同級生の元へ、養子に出す話が纏まりそうなんだ。渡せるか! と心の中で大騒ぎ。



議論が平行線を辿る中、未亜みあが五人目を妊娠している事が発覚。『誰の子だ』と大騒ぎ。



稔は正妻、未亜との間に三男一女。複数いる愛人との間にも三男一女を儲けている。よって愛が誕生して直ぐ、精管結紮術せいかんけっさつじゅつを受けた。


所謂いわゆる、パイプカットである。



稔は猛反発したが手術は受けた。両側精管を切断して断端を結紮する方法から、絹糸で結紮するダケの方法にコッソリ変更。結果、再開通。


怒り狂った茂により緊急手術を命じられ、精管の部分切除が速やかに行われた。



一旦中止された親族会議が再開され、終了したのは智の退院二週間前。


出産準備に入った未亜が『胎教に悪いから、とりあえず智を本屋に戻して』と謎の妊婦砲を発したのがキッカケ。



智が嫌だと思ったら直ぐ、当主邸へ移る事を条件に結審。ではナク決定。






「ん。」


一応、掃除してあるが・・・・・・。


「何だ。」


隅にほこり、発見。


「気付いたなら掃除しろ。洗濯も溜まっている、料理も作れ。」


あっれぇ、オカシイぞ。執事がいる家なら当然、お手伝いさんも雇ってるよね。経費削減? 火の車?


「家のドコに何があるのか。生活費の額も合わせて、詳しく教えてください。」


ニコッ。


「わっ、笑った。」


表情筋を鍛えたのよ、凄いでしょう!




ふむふむ、コレは早早に逃げた方が良さそうね。家事は得意だもん、別に良いよ。でもさぁ。




「味が薄い、不味まずい。作り直せ。」


出されたモノは文句を言わず、完食しろ。


「アタシのパンツ、お父さまのと一緒に洗わないで。」


知るか!


一体、何様のツモリだ。お子様か。千鶴も酷かったケド、違う意味で酷いな。ココの兄妹。


「豪さん、愛さん。文句があるなら自分でヤレ。」


『自分でヤレ』のトコロだけ、低い声を出した。


「はっ。」


「えっ。」


仲良く戸惑う。






ドスドスドス。


「智。何だ、この畳み方は。」


さすが親子、ソックリですね。


「何よ、この料理。味がないわ。」


ソックリですね、パート2。


「私、じゃなくて僕。これからは別棟、本家当主邸で暮らします。さようなら。」


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