巻き込まれ系主人公に買われた私
初投稿作品です
薄暗い檻から出され、応接室のオキャクサマのもとに連れていかれる
どうせ、役に立たない私を買う人なんていないのに
なんて思いながら扉を見つめていたら
応接室には、なんだか懐かしい色彩の青年が待っていた
「決めた。この子にするよ。」
俺は名前はタミヤマコト
仕事から帰る途中、前を歩いていた高校生の足元に魔方陣?が現れた。
眩しさに閉じた目を開いたら、そこは城の中だったんだ!
周りにいた怪しい連中の話を聞くに俺は勇者の召還に巻き込まれたらしい。
で、面倒そうにした連中は僅かな金で俺を城から追い出したのさ!
…なんて、つらつらと語っている目の前の青年が、私の新しい御主人様らしい。
「…というわけで襲ってきた魔物の素材から金を手に入れた俺は、信用できる仲間が欲しくて奴隷商人のとこに行ったってわけ。」
買われたあと、御主人様の宿で説明をうけました。
つまり御主人様は巻き込まれ系主人公らしいです。
「御主人様の状況わかりました。しかし、私は戦いに向いていませんよ?」
そう。
私には戦いに使えるスキルはほとんど無い。
だからこそ買われることが無かった。
「…俺さ、神様とやらから色々とサービスつけてもらったんだ。ぶっちゃけ無敵か?ってくらい。」
「はぁ…」
「しかし生活魔法が使えない。そして料理もできない。」
「つまり家事要員として、私を買われた?」
「そーゆーこと!」
なるほど。
「わかりました。」
これは異世界から来た巻き込まれた系主人公の御主人様が、まあテンプレ通りに最強の冒険者したり、スローライフ目指したりするお話。
そして私は
「お米見つけてくれないかな、御主人様」
転生者というのは、ナイショです。
「何か言ったー?」
「いいえ、御主人様。これからよろしくお願いします。」
「おう。よろしくな!」
アラサー巻き込まれ系主人公と猫かぶり奴隷のほのぼのファンタジー(の予定)です!