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記憶を取り戻して10年、始まりだよ



〜〜♪〜〜〜♪〜♪〜〜〜〜♪〜〜♪〜♪


「素晴らしい歌声ですね」


「えっ?⋯⋯あれ?ここどこ?」


気がつけば僕は花が咲き乱れる草原に座り歌を歌っていた、声がした方へ向くとそこには真っ黒でそして真っ直ぐな髪に紫の眼をした美丈夫なイケメンが微笑みながら立っている。


「えっと、あなたは?」


「私は____です」


何故か名前だけが聴こえずもう一度聞き返したが、彼は何故かフフフと楽しそうに笑ったそして


「もう時期わかります」


「もう時期?」


「はい、その時を我々は心からお待ちしております我らが_________で⋯我らが____よ、残念ですがお時間です」


「ま、まって──」


僕は訳が分からずとっさに彼に向かって手を伸ばす、けれど彼は名残惜しそうな顔をして手を振るだけ、だんだんとその姿は遠ざかりそして何も見えなくなった。










______________________________










目を開くとよく見なれた天井が見える。右腕をベッドに置き体重をかけ上半身を起こした。


「おはようございます、坊っちゃま」


「おはよう、何だか不思議な夢を見た気がするよ」


「不思議な夢ですか?」


「うん」


不思議な夢だと言うと僕の世話係として仕えてくれてる使用人のミレアが不思議そうに首を傾げる。

 彼女はオレンジの髪に緑の瞳、顔の線は出ていて目は少しタレ目がちで鼻が高く真っ赤な小さな唇をしている。()()()()では確実に美少女としか言い様のない彼女は、()()()()では普通より少し可愛い部類に入る。




「どのような夢だったのですか?」


「うーん、よく分からない、なんか誰かと話してたような、よく覚えてないんだよね」


「そうでございますか、いい夢だったらよろしいですね」


「うん」


「そちらへどうぞ」


 そう言うと鏡台の前の椅子を引いてくれた

僕はその椅子に座ると鏡の中に映る自分の顔を見た、何度見てもあまりなれない。

 鏡の中には銀色の髪に海のような透き通る濃い青の瞳、顔の線は細く鼻筋があり鼻が高く小さなプルプルした何もつけていないのに真っ赤な唇、目はつり目がちなのに何故か冷たく見えない見る人によっては可愛くまたカッコイイと言う2つを兼ね備えた美少年が映っていた。




前の世界では美青年の部類に入る美青年こと(ナルシでは無い)自分の、名前はレオニア・オーゼリア僕には前世の記憶がある。

 有り得ないって思うかもしれないけど実際にあるんだから認める他ない。


前世での僕の名前は魔魁皇(まかいおう) 聖夏(せいか)聞いたことある人は僕と知り合いだったんですね、まぁ圧倒的に聞いたことない人が多いみたいですけどね。


話を戻して、前世での僕は普通だったと思う何故か女子に近づけば悲鳴を上げながら走って逃げて行かれたり

 僕を見ながら女子で集まってコソコソ話してたり、つまづいて転けそうなのを受け止めたり落ちた消しゴムを拾ったりぶつかりそうになって軽く触れたりしたら、叫びながら女子の集団の所に行って触られたと騒いでいたけど⋯⋯⋯⋯あれ?もしかしなくても僕嫌われてた?てかバイ菌扱いされてたのかなそれなら触れる度に顔を真っ赤にして騒いでたのもなずける、触れられて気持ち悪いって怒ってたんだ。


 男子では友達結構いたんだけど、僕、女子に嫌われるほどひどい容姿してたのかな自分では分からないや。

 あれなんか目が霞んできたおかしいな目から汗っぽいものがあはは、死んでから気づくってなんか微妙だな女子に悪いことしちゃったかな。






そんなこんなで僕は高校2年の10月頃、登校中横断歩道で信号待ち中、目の前をトラックが通り荷台に積まれていた鉄が崩れ落ちてきて逃げる直前下敷きになってそのまま死んだ。

 崩れるタイミング良すぎだと思う。そして気がつくと今の姿になっていた。


僕が記憶を取り戻したのは4歳の時、僕の誕生日パーティの広場へ向かう途中落ちたら危ないからと両親と手を繋ぎ、階段を登り終えお父様が抱き上げようと手を離した時に、余所見をしながら子供がこちらへ走ってきた

 子供に気がついた瞬間突き飛ばされるようにぶつかって階段から真っ逆さまに転げ落ち、目が覚めたら前世の記憶が戻っていた。




両親も兄様も使用人も僕を溺愛してくれているから特に不自由はなかったが目が覚めた時皆号泣しまくりでびっくりした、その後皆の過保護さが以前より酷くなったし、兄様や両親も必ずどちらかがついていないと心配するほど過保護になったけど。


それから10年たち今は14歳僕は貴族なら必ず通わなくちゃいけない学院にもうすぐ入学する僕も貴族だからね。

 15歳から3年間の18歳まで通う、ちなみに兄様は全寮制なのにも関わらず両親と結託して国と学園を、きょうはゴホン説得して授業免除と学院をうちから通う許可をもぎ取ったが、僕が入学するまでうちにずっと居るみたい。




理由を聞いたら「もしかしたら、登下校中に馬車を襲って誘拐して既成事実作ろうと画策したり、勘違い人間が出てきて付き纏ってくるやつが出てきたら危険だからね、俺がちゃんとそう言うのが出ないようにレオを守って周りを見張らないとね」だって、少し心配しすぎだと思うのは僕の気のせいかな?


そんなわけでもう時期兄様との楽しい学院生活が始まるんだよ


ん?なにかブラコンぽいって?そうです僕は兄様だいすき、超が付くほどのブラコンなんです!

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