精神世界編4
どこからどこまでを~~編ってまとめようか悩んでます。
シンとテトラの額が同時に光り胸のあたりに移動すると光の線がお互いを結ぶ、何かを認識したかのように閃光し消えた。
「よし、これで完了!!シン君気分はどうだい?」
満足そうな笑顔でシンに尋ねるテトラ
「はい....意識が鮮明になって清々しいのですが、何かもう一つ自分とは何か違った違和感のようなものが....」
なんだろうこの感覚....自分は今真っ直ぐテトラさんを見ているはず、なのに何故か僕自身を見ている様な....?まるでもう一つ目がある感じが....
「うん、その感覚は間違っていないから安心してよ!!簡単に説明するとだね~君の見ているもの、聞いているものや匂や味、後触れているもの所謂お互いの五感を繋げたのさ!!」
確かに....そうかさっきの僕自身を見ている感じはテトラさんが見ていたものだったのか....
「つまり僕とテトラさんは今一つになっているということですか」
何かに反応したのかテトラの頬に赤みがさす。
何故だろう?テトラさんの顔が少し赤い?
「こそばゆくなる様な例えだね~、いやいや....何でもない、一つになるではなく共有と言ってくれたまえ、ふむ....成程。奴隷紋ね....」
!!!???
「なんでその事を??僕は何も教えていないのに....」
シンの顔がみるみる青くなり震えだす。
まさかあの事も知られた????
「落ち着いてくれよ、順を追って説明するから!さっき五感を繋げたことは説明したね?それともう一つ繋げてはいないが共有した物があるんだよ」
少し申し訳なさそうな顔でテトラは説明しだした。
「君と僕の意思を共有したのさ、つまり君が考えたことや思ったことを僕も感じることが出来る。逆も然りさ、少し試すつもりで君の意思を感じさせてもらってね....君を怖がらせてしまった、申し訳ない」
本当に悪い事をしたと感じたのかテトラは頭を下げ上げようとしない。
「頭を上げてください....元々僕は僕の意志で貴女と繋がったのですから....あのその....これからずっとこうゆう感じなのですか?」
確かに自分の意志で決めたのだから後悔はしていない....けどあの事だけは知られたくない。
シンは目線を横にずらし口を噛みしめ拳をぎゅっと握る。
「その辺は安心して欲しい、本当に知られたくない事や知ってはいけない事にはその意思に鍵を掛ける事が出来るから、試しに君も僕の意思を見てごらん?最初はやり方がわからないと思うから、深呼吸して目を閉じて頭の中で僕の事を考えるんだ」
優しそうな笑顔でテトラはやってみて?とシンに促す、言われたとおりにシンはテトラの事を考える。
すると自分の世界では見た事がないような景色が無数の丸い枠のような物に広がっている。
「これがテトラさんの世界?見たことがない物がいっぱいだ....
あれは?」
シンが見た先にもやもやと霧が掛かったような丸い枠がいくつかある。その一つに触れた瞬間、体に電気が走ったような感覚に襲われ目を開ける。
「お帰り、どうだったかい?面白かっただろう??」
目の前の少女は自慢げににやにやしている。
「はい....あれがテトラさんの世界....凄かったです。あと何か霧のようなものに触れた瞬間に目が覚めました....アレはいったい?」
まだ少しさっきの感覚が残っているのか、少し痺れた手を数回開いては閉じてを繰り返しテトラを見つめる。
「アレが意思に鍵を掛けた状態のものさ、自分の中でこれだけは知られては知ってはいけないという物に対して鍵を閉めるイメージを持つんだ、そうすれば僕はそれに対しては触れれない。まぁいずれは教えてくれると僕個人的には嬉しいかな」
そう言うとテトラは少し優しい笑顔をした後真面目な顔に戻り質問をする。
「僕に教えてくれないか?奴隷紋の事を」
やっと最後に本題へいける感じになりました。