表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

ワナビ

なぜ私たちは言葉を紡ぐのだろう


私たちが言いたいことは、描きたい世界は


既に過去の天才、文豪が、その何百倍もの精度で書き終えている


なら、私たちの言葉に、意味は、ないのだろうか


こっそりと言いたい。それは否だ、と


シェイクスピアに言いたい


あなたに、恋が適わずに放課後の階段で泣いた、お尻に感じた床の冷たさが分かりますか、と


太宰治に聞きたい


あなたは、自らの手首にカッターを入れなければ生きていけない、この心の痛さが描けるのですか、と


完全でもない、才能があるわけでもない私たちだからこそ、書けるものがある


同じ時代に生き、同じ痛みと悩みを共感できる私たちだからこそ、見つけられるものがある


だから書くんだ、私たちは


あの日の自分を、迎えに行くために

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ