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木製と茶髪と金髪と

とりあえず初回くらいは翌日更新で……

 心地よい朝が来たようだ。

 部屋の中を通る風が妙に心地よい。もうしばらく惰眠をむさぼりたいが先の夢の件もあるし目を覚ました方が無難だろう。すばらしいまな板だったなぁ……

「お、お、おぉぉ」

 ん? なぜか口が上手に動かない。いや、口だけじゃない伸びをしようとした手も足も動かしにくい、というかあんまり動いてないような気がする。

 それに自分の身体だけじゃなくて天井が茶色というか、まさに木製を体現したかのような屋根なのだ。知らない屋根である。

「Oh you wake up, Jun! Good morning!」

 茶髪の結構美人さんが俺に声をかけているのか、言語はなんとなく英語っぽい。日本人の俺は英語が苦手なのだ。とりあえず事情を聞こう。

「あ、あぅ うう」

 くそ、口がうまく動かない。

「Oh baby, your mouse is cute, so very!!」

「Shiny, Has Jun already waken up?」

「Yes, dad. he try to speak languages, so cute.」

「I think so too. hahaha」

 なんか金髪イケメンの男性もやってきたぞ、この茶髪美人さんと恋人?夫婦? 分かんないなぁ結構年齢は若く思えるけど。

 ともかく、口が動かない、手足も満足じゃない、どうなってんだ。しかも知らない人がいるし。危害を加える様子は見えないけど……

 首を横に動かして様子を見る。家具もほとんど木製だ。木製以外ってガラスしかないのだろうか…… 

 大きな剣みたいな奴もかざってある。剣って大学の授業で遼寧式の銅剣を見て以来な気がするなぁ。大きさは俺の手がこのくらいだから遠近法を鑑みても100cmくらいだろうか、結構長い気がする。

 ん? 俺の手ってこんな柔らかそうなマシュマロハンドだっけ? 結構ごつごつしてた気がするんだけどなぁ。

 手を開いて、閉じて、開いて、閉じて、うん、明らかにおかしい。自分の身体を見ようにもあまり首が動かない。

「Jun,Jun!!」

 おお、急に金髪イケメンが近づいてくるじゃないか。もはや俺はこれまでか……

 俺の身体に大きな手が迫り、そして持ちあげられる……

 え、持ちあげられる? 

 完全に持ち上げられてるのですがこれは…… 俺の体小さすぎない?

「ああ、あうあうあ、おおえ」

 必死に困惑の声を上げるも、出てくる声は幼い赤ん坊のような声…… 赤ん坊…… まな板……?

 そして分かった、さっきの夢。転生した。まじで? いや嘘だろ、これも夢だよな? たしかに感覚がリアルすぎるけどこれも夢だよな? ニコニコ笑ってる金髪 イケメンは俺の願望が生み出したものだよな……

 混乱してきた…… はやく目覚めてよ…… こういうときは不貞寝するしかないよな…… おやすみ

「Jun looks so sleepy, you should make him sleep soon.」

「All right, Shiny」

 こんな会話が聞こえた……

ありがとうございました

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