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ここはどこだろう。
あれからどれくらいたっただろう。
もうなにもわからない。
数日前までうっすらと見えていた丘の景色は、すっかり遠くへ消えてしまった。
目に映るものはどこまでも広がる大きな大きな青空と、はてしなく続く大海原。
海と空以外なにもないところに、たったひとり。
いったい自分はどうなってしまうのだろう。
どこかあたらしいところへたどりつくのだろうか。
ずっとこの旅を続けるのだろうか。
広大な自然に飲み込まれて、死んでしまうのだろうか。
どうなってしまうのかはまったくわからない。
だけど見つけたい。
どうしてうまれたのか。
どうしていきているのか。
そのいのちの意味を見つけたい。