表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

千年書庫より愛を込めて

ほろ苦いビターな大人の恋は秋と同じようにゆっくり深まって…
傷付きながら歳を重ねた男と、温かさを知らず孤独を選ぶしかなかった女のぎこちないときめきに、胸が苦しくなる

愛せば死ぬ──その呪いを抱えサエラは千年の間この書庫の塔で生きてきた。

千年以上の時を生きる長命種のサエラ。

彼女の一族は「誰かを愛せば死ぬ」という呪いがあり、サエラ以外はとっくに死に絶えた。
誰かを心から愛したが故に。

愛を知らず、生きることを選んだ彼女はこの国の王家の伝記を綴りながら、長い時を喜びも温もりも遠ざけてきた。

そんなサエラに無邪気に寄り添う少年ノエル。
サエラの手伝いとして引き取られた元孤児。
彼らは駒鳥と呼ばれ、大人になるとサエラ自身によって忘却の魔法をかけられ塔での生活を忘れる約束だ。ノエルはそれでもサエラを慕う。

そこへやってきたのは先の戦を終わらせた前王ヴァローク。
突然の病で亡くなった兄の後を継いだ自らを「仮の王」と呼び戦の罪に苦しんでいる。

三人は、決して豪華ではない、素朴な手作りの蜂蜜パンやスープを共に食べる。
言葉は少なくても心が繋がっていく。

罪悪感を背負う二人の孤独な大人と、ひたむきな少年一人の愛おしく切ない生活。不器用な二人の人生唯一の恋。

愛は苦しみか、それとも祝福か──
序章 書庫の塔
2025/09/22 22:00
第三章 揺らぎの日々
2025/09/23 00:28
第四章 雪解けの音
2025/09/23 11:34
第七章 紡がれた想い
2025/09/23 18:22
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ