ひまわり畑は広がって
「ここみたいだね」
Y字路の分岐点に赤い古びたポスト。その後方にひまわり畑が広がっている。
自転車置き場がないのは例のごとくだろう。クルマなんかも普段はどこに停めるのだろうかと疑問に思う。
仕方がないのでポストの近くに自転車は止めてひまわり畑へ向かう。入場料をとったりはしない代わりに募金箱は置いてあった。しかもQR決済もできるようで募金箱にコードも貼りつけてある。
今後の運営資金とのことだった。せっかくなので僕は幾ばくかのお金を募金する。
「お兄さん、早く行こ!」
少女に呼ばれて僕はひまわり畑へ向かう。
朝といっても日差しは強い。汗がと額から流れてくるの止められるわけでもなく腕で拭う。
ひまわりの背は高く先に入ってしまった少女を探すのは少し骨が折れるだろう。
かと思えば、ひまわり畑の手前。
ひまわり畑のほうに視線を向けてるおかげで背中を向いてる少女の姿。
後ろで両手を組んで佇んでいると表現すべきか。
舗装されていない道。
降り注ぐ夏の日差しに雲一つない青空。
地上に一面満開のひまわり畑が広がっている。
少し風が吹いてワンピースが少しなびいて、右手で麦わら帽子が飛んでいかないように押さえる。
「お待たせ」
「ううん。行こっか」
少女はひまわりと同期でもしたのかと思うような笑顔であった。
少女はあまりにも自然な動作で僕の右腕を両手でとる。
僕は少女と一緒にひまわり畑へ駆けていった。
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