お風呂をもう一度
夕食後に僕はお風呂に入り直していた。水着のままだと体が洗えないということもあるが、少女と一緒に入るのは何かと落ち着かないものだった。
体を洗ってから湯船につかるのは何とも心地よかった。
あたりは暗くなってきたが、日中の熱気はまだ残っているように思えた。
しばらくでたくないなぁと思っていると、脱衣所の戸がガラリと開く。
そこから顔を出したのは当然ながら少女だった。
「湯加減はどう?」
おへそが見えるくらい裾の短い水色の縞模様がついたタンクトップに切れこみの鋭いホットパンツ姿で露出は多いが、衣服を着ている。
一緒にお風呂に入ろうというわけではないようだ。残念な気持ち半分を残して、僕は胸をなで下ろす。
「いい湯だよ」
僕は短く返答する。
「私もあとで入ろうかな」
「水着のままだと体も洗えてないでしょ」
「そうなんだよねぇ」
他愛のない会話だった。
少女はあたりに視線をさまよわせて、後ろで手を組みながらもじもじしている。
「話でもする?」
もちろん僕がのぼせない範囲でだが。
「うん」
少女は近くのイスをひょいと手に持ち、僕のいる湯船の近く持ってくる。
それでイスに座ると足だけ湯につける。
「これで混浴だね」
どういう理屈なんだと言いたくなる。
夜空には三日月が浮かんでいる。
僕の視界からはちょうど月を見あげる少女の姿があった。
それは悪くない光景だった。
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