露天風呂は二人で
とりあえず僕らは家まで帰ってきた。
それでなぜか少女と湯船に浸かっていた。もちろんお互い水着は着たままだ。
「ホントはダメなんだから」
お風呂に水着のまま入ることだろう。
「風邪を引いちゃ元も子もないしね」
とはいえ、体が冷えていたのもたしかで、すぐ露天風呂に入れたのはありがたい。
これは超法規的措置というものらしい。
「とりあえず体が温まったらでよっか」
また入るのであれば個別でということだろう。それについては同意だ。
「お兄さん、混浴だねぇ」
少女はにんまりと笑みを浮かべる。何を考えているのやら。
「ちなみにここでは男女一緒に入ってもオーケーだから」
「え?」
「プライベートで貸し出すところだから、こっちで規制を設ける必要はないんだって」
伯父さんがそう言っていたらしい。たしかにそれもそうか。
「そう言う意味だと別に水着のまま入ってもいい気はするよね」
たしかにそれもそうだ。
「それじゃ、私が先にあがるね」
「いいよ」
「お兄さん、もう浴衣でもいい?」
これから外出の予定は……たぶんない。
「いいよ」
「じゃあ準備できたら声かけるから」
少女は湯船から立ちあがる。
「私がいいっていうまで、脱衣所には入ってこないこと」
――でないと責任、とってもらうから。
少女はそう言って軽やかな足取りで、脱衣所へ入っていくのだった。
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