堤防を降りて
コンクリート製の古びた乗用車が一台通れるくらいの橋だった。今後、修復なとされるのであろうか。
自転車は橋の近くに置かせてもらって、少女は前カゴに入れてあった肩掛けカバンを手に取る。
川へ行くには傾斜を降りる必要がある。傾斜はなかなか急だが、よくよく見ると段が設けられている。
少女はよく知っていたようで、段をすたすたと迷いのない足取りで降りていく。僕も少女のあとに続くことにした。
段といっても、傾斜の土を固めただけのものである。そこにまわりと同じように草が生えているので、これが段になっているときづくのは難しいかもしれない。
それでも周辺より草が短く、最近に刈ったあとが見られる。整備されているのは間違いないだろう。
少女は橋の下、日陰になるところにカバンを下ろして、中からレジャーシートを取りだす。
風で飛ばないよう四隅を大きめの石を見つけてきて、上から押さえる。その手つきから少女が手慣れていることがうかがえる。
案外、地元の子供とかもここで遊んだりするのかもしれない。しかし今日は残念ながら周辺は僕と少女だけだ。川遊びしている人の姿はない。
「はい」
水分補給とい言って、少女から水の入ったペットボトルが手渡される。
そういえば喉が渇いていた。僕は「ありがとう」と礼を述べて、水を口にした。
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