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落ちこぼれでも夢を見たい!  作者: ナナフシ里吾郎
雫の勇気
7/19

第七話 本の内容

本を読みいろいろな事について調べ始めた雫。だが未だ謎は多いままだった。

「神々については、なんだこれ。聖書みたいだな。」

雫は本を読み進める。

・神々からの恩恵・

オーラとは神々から与えられし恩恵

「まただ、なんなんだ。また本が破られてる」

雫は本を閉じ他に何かないかと中を歩き回る

「ん?」

雫は何かを見つけた

「オーラを具現化する方法?なんだこれ」

雫は一冊の本を手に取った

「オーラは自分のイメージに偏る、その者が使用したい武器に形作ることが可能であり、殺傷力はその者のオーラ総量に左右される。か」

雫はイメージを始めた。

「僕の中にはやっぱり日本の武器国宝の刀かな刀以外実物を見たことないし」

雫は過去に研究の一環とし日本の鉄の加工技術見学として雁屋かりや重国と言う名の刀鍛冶の元に行ったことがあった。

「オーラの流れを意識して、手のひらに刀をイメージする。」

雫は深呼吸し目を閉じ、刀をイメージした。

「高温の窯に玉鋼を入れ、玉鋼を柔らかく、そして玉鋼を曲げ叩く。空気を抜き再び窯に入れ叩く。」

雫は静かな部屋の中。

鋼が叩かれ鳴る高音が聞こえる気がした

すると、

「す、すごい。なんだ本当に刀だ」

雫の手のひらにはオーラを纏った刀があった

「これはオーラそのものだから自由に出したり、しまったり出来るってことか」

雫はオーラを体の中に止める感覚と同じように刀をしまった。

「これ、鞘が欲しいな。」

それから雫は、何時間とイメージと本を読み漁った

「つまり、オーラを纏う事によってダメージを最小限に抑えられるっってことか。奥が深いな」

雫は体に微量のオーラを纏わせた

「よし、本の内容が本当なのか検証する必要がある」

雫は厨房に向かった

「はぁ、さすがい怖いな。」

雫は包丁を持った

「いくぞっ。」

カキィーン!

甲高い音が響く

雫は恐る恐る目を開くと腕にはほんの少しのかすり傷、包丁は中腹あたりから折れていた

「す、すごい。」

雫はすぐに図書館に戻った

「ここにこれてよかった。」

雫は再び本を漁る

来る日も来る日も本を読み漁り

蓮達が居なくなってから2週間ほどが経過した

「こんにちは〜今日もいつものセットで」

雫はご飯を食べていた

「はいよ〜今日はサービスしてやるよ!いつも忙しそうだな雫は」

店主さんが話しかけてきた

「いや〜そんな事ないよ!僕もやりたくてやってるし!」

雫は答えた

「そろそろだろ?意外と早かったな!出発の時は教えてくれ!いいもんやるよ」

店主は雫の肩を叩く

「ありがと!シューベルトさん!」

雫はお勘定を済ませ店を出ていく

「本当にたった2週間でここまでやるとわな。雫と出会ったのが2週間前だなんて信じられないな」

シューベルトは呟いた。


「す、すいません。」

「いらっしゃい!」

シューベルトは声に釣られ挨拶した

「どうした!兄ちゃん!」

シューベルトの前には顔色が悪い雫がいた

「ご飯分けてもらえませんか、お金なくて必ず払いますから」

雫はシューベルトの腕を掴んだ

「お代は後でいいからとりあえず席につけ!食わせてやるから」

シューベルトは急いで残り物から定食を作り雫に渡す

「う、うまい!」

雫は4日ぶりのご飯だった

「ん!?がっうっ」

雫は胸を叩く

「ほら兄ちゃん食いもんは逃げないから落ち着け。水飲め」

シューベルトは雫に水を渡した

「ところで何でそんな飢餓じょうたいなんだ?」

シューベルトは雫に聞く

「本ばっか読んでて、ご飯の事忘れてて、お腹空いたと思ったらお金もなくて。。」

雫は俯いた

「いいか兄ちゃん、働き先紹介してやるからお代は返しな!あと、昼飯はご馳走してやるから毎日うちで食え。」

シューベルトは働き先が書いてあるメモを雫に渡した

「あ、ありがとうございます。」

雫はお辞儀した


「んな事があったのに。たったの2週間で旅立つ計画まで立ててもう出発なんて要領が良いんだか悪いんだか」

シューベルトは肩を落とした。

何処かへ旅立つ予定を立てた雫、一体何処に向かうのか。

次回 出発

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