表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちこぼれでも夢を見たい!  作者: ナナフシ里吾郎
雫の勇気
4/19

第四話 謎の光

気を失っていた雫

また悪夢が始まってしまうのか

「っは!」

雫は目を開き飛び起きた

「なんか、変な城の前に女の子が立ってて。僕に話しかけてきて。うっ頭痛い。」

雫は頭を抱えた

「起きたのね」

医務室の先生が話しかけてきた

「あ、はいすいません。すっごく長い夢を見た気がするんです」

雫は俯いて話しかけた

「でも15分くらいしか寝てなかったわよ」

医務室の先生はそう言った。

「あっそういえば、蓮くんがすぐに戻ってきてほしいって言ってたわよ」

先生は雫に言う

「えっと。」

全て話してしまいたい。ここで言ってしまえば。全てが終わるんじゃないか。

そう雫の中が回り出す

だが、本当にそうなのか、今ここで全てを言ったところで、物事がそう簡単に変わるものなのか。と

葛藤していた

「何かあるの?話せることなら話してみなさい」

優しく語りかけてくれる先生

「いえ、なんでもないです。すみません、戻ります」

雫は足早に医務室を出ようとする

「何か困ってるなら話してね」

先生は少し心配そうに雫を見ていた

「はい、ありがとうございます」

雫はにっこり笑い医務室を後にした


「ごめん蓮」

雫はコートに戻る

「あ!やっと戻ってきた」

蓮は雫に手を振る

「今選別戦やってるんだ雫は俺と一真と敵だな!よろしく」

蓮は不敵な笑みを浮かべていた。

「悪いことするよな蓮」「ほんとに、なんか可哀想になってきちゃった」

「思ってもないくせに」「まぁ面白いしいいか」

クラスメイトたちは耳打ちをしていた

「一真〜そろそろ始まるぞ!」

蓮は一真の元に走っていく

「よし!始めようか!」

一真と蓮はコートに立つ

「はぁ。」

雫もトボトボコートに入っていく

そしてついに始まってしまった選別戦

選別戦とは...学区内総出で行っている球技大会に出る代表選手を決めるための選別戦だった

「オラァ!」「うっ」

「ほらほら!もっといくぞ!」

一真、蓮は雫を集中的に狙いボールを投げる

「みんなも、もっと前に来てよ」

雫はチームメイトに言う

「頑張れ〜」「私怖いから無理〜」

雫の言葉を聞き流すかのように返答した

「くっそ。」

雫は息を切らし、つい本音を漏らす

「何よそ見してんだ!」

一真のボールは雫めがけ飛んでいく

「いっ!!」

雫の顔にクリーンヒットした

「ふぉ〜」「やり〜」「今のは逝ったろw」

周りから煽りの声が聞こえる

(くそ。なんで僕ばっかり。こんな世界いやだ僕は、ただただ。平凡にいきたいだけなのに)

雫はうずくまり愚痴を言う

「ねぇ...私たちの世界に....」

また、雫の耳元で謎の少女の声がした

「何を言って」

雫はよくわからなかった

「どうか、辛くても、強く生きて、どんな世界でも!!!」

少女の声が大きくなった途端。コートの中が魔法陣に包まれた。

「な、なんだこれ!」「逃げるぞお前ら!」

「体が動かない!」「なんなんだこれ」

蓮、一真、クラスメイトそして雫たちは謎の光に包まれた

「うわぁぁぁ!」

徐々に光が晴れていく

視界には。

「な、なんだここ。」

蓮は周りを見渡し言った

「お、おい!体からなんか出てるぞ」

一真は蓮に言う

「ほんとだなんだこれ」

蓮は体から出る謎の湯気を振り払う

「全然取れない」

蓮は息を切らす

「そのオーラを体に留めよ!そのオーラは、当人の生命力そのものだ、出尽くしてしまうと死んでしまうぞ!」

前から、推定60後半くらいの男が歩いてきた

「ど、どうやって」

蓮は聞く

「オーラそのものを体の一部だと思え!さすればコントロールできよう」

老人は蓮に言った

「スゥーはぁ。」

蓮は深呼吸をし目を瞑ると次第にオーラが静まった

「なんと。この子はセンスがいい。」

老人は蓮をじっくり見ていた

「蓮!どうすんだよ!お、俺死んじまうよ」

一真は蓮の袖を掴んだ

「落ち着け一真、深呼吸して、オーラを血の流れと同じようにコントロールするんだ」

蓮は一真に言った

「う、うん。スゥーはぁ。。。。できた!」

一真もオーラをコントロールし始めた

そしてクラスメイトたちは続々と蓮の助言により

オーラをコントロールしていく。


ただ、一人を除いて。


「うっ何なんだ、これは夢だろ。非科学的だこんなの。」

雫は徐々に体の力が抜けていき、立つことすらままならない。

「雫!」

蓮は雫に駆け寄ろうとした途端

「ならぬ!半端者のオーラで他者同士干渉してしまうとお互いにオーラが暴走し爆散してしまうぞ」

老人は叫ぶ

「な、なら。あんたが!」

蓮が老人に言う

「それは出来ぬ。奴のオーラは莫大すぎる。私が触れて仕舞えば私のオーラが吸われてしまうやもしれん。この量は稀じゃ。精霊の加護を受けているとしか思ん。じゃが、精霊の加護を受けているものなら、精霊自体がオーラを管理しているはず、奴がオーラをコントロール出来ないと言うことは。ええい。よくわからぬ。」

老人は頭を抱えた。

「あぁぁ!う、頭が。」

雫は徐々に生命力が消えていくのがわかる。

「呼吸して、ゆっくり。雫ならできるよね。」

「まただ、またあの声。誰なんだお前」

雫は謎の声に問う

「今は私のことより雫が大事。雫が死んだら、私も死んじゃう。だから言うこと聞いて!」

少女は雫に願う

「あああぁくそ。やってみるよ」

雫は大きく息を吸い集中する

「はぁ。。。」

雫の周りのオーラは徐々に縮まっていく

「これで良いのか」

雫は立ち上がり老人の元に歩いて行った。


ついに、オーラをコントロールできた雫今後どう成長していくのか

次回 あの頃の君へ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ