第二話 球技大会
かつてのいじめっ子蓮の誘いにより、球技大会に参加することになった雫。
誰もが思っていた展開に・・・
「はぁ。来てしまった。」
雫は校門前に立ち俯いていた
「お!来てくれたのか!雫」
蓮が背中を叩いてきた
「いてっ」
運動していなく、食生活が狂っている雫には軽く背中を叩かれただけでも
響いてしまう。
「ごめんごめん!つい嬉しくて」
蓮はにっこり笑った
何故だか、楽しかった。
久しぶりの感覚、高揚した気持ちは校門の奥へと足を動かす。
ガラ
ドアを開けると
6年ぶりの光景。
怖い、でもそれよりさっきの蓮の優しさが嬉しくて
怖さなんて何処かに消えていった。
みんなの目線が痛い
「みんな!雫が来たぞ!」
後ろから、蓮が叫ぶ
「うをぉぉ!」「久しぶり!!」
「変わってないな!」
教室の中には男女の声が響く
「う、うん。久しぶり」
雫は控えめな声で返答した
「みんな今日は楽しもうぜ!」
蓮は鼓舞した
「もちろんだよ!蓮」
みんなは声を合わせて返答した
「お、おう!」
雫も同調して返答した。
蓮の言葉の意味を、全ては理解していないことを、まだ雫は知らなかった。
「楽しもうぜ。雫。」
蓮はにやついた。
全校生徒は着替えを済ませ外に集まった。
「只今より。坂之上学園全校対抗球技大会を開始する!」
学園長の掛け声と共に始まった球技大会
着々と球技大会が進んでいき、ついに雫たちにクラスの番になった。
ついに始まる、球技大会本番
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