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緋炎の英雄譚 -陽の章-  作者: 天田流々介
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【第1話】聖都グランリオと2人の誓い

「ふー、やっと着いたー!それにしても馬鹿デカい都市だな。さすが噂の大帝国「聖都グランリオ」か。」


巨大で堅牢な門のを見上げる白髪の少年。

彼の名前は【アバン・S・ライズ】、天空界の最果ての地の奥地「フォーリナーフォレスト」からやってきたライバ族の青年である。


「兄様!のんびりしてる時間はないですよ!もうすぐ入隊テスト受付の時間が終わっちゃいます!」


悠々と扉を見上げながら猪の干し肉をかじるアバンを急かす黒髪の少年。

彼はアバンの弟【ザイラ・S・ライズ】、今回の入隊テストにやってきたライバ族のもう一人の少年である。


彼らは今回の聖軍バルファールの入隊テストのために

2週間ほどの旅路を経て人里離れた天空界の最果ての森の奥地から

聖都グランリオを訪れた狩猟民族の民であった。


「それににしても俺達みたいな辺境の土地の人間にまで

わざわざ入隊テストの召集をかける必要あったのか?」


どうやらアバンは今回の聖都グランリオへの上京に少しばかり違和感を感じているようだ。


アバンがそう考える理由は

今年の入隊テストは、シェンテリオに存在するすべての種族・民族から最低2人以上の

入隊希望者を募集していた事だった。


聖軍バルファールへの入隊は一族の栄誉であり金にもなる、入隊希望者は毎年溢れんばかり存在する

その為わざわざ入隊希望者を全土から募集する必要はなかったはずなのだ。


「でも兄様、 天空界の治安を守る為にグランリオ守護者のバベルが

わざわざ僕らの住む森の奥まで遣いを送ってくるってことは

聖軍バルファールにとって節目の年にしようって考えもあるんだよきっと」


ザイラのいう通り、今年は聖樹大戦終結から500年の節目の年でもある

その節目を記念する算段もあるのだろう。


これまでライバ族は自身の住まう森の守護に重きを置き

必要最低限の交流以外は森の中で生活を営んでいた為

500年もの間、ほとんど外界との交流を絶ってきた狩猟民族である。


そのため今まで聖軍バルファールに入隊した人間はおらず

外では「臆病者の民」「恩知らずの民」など蔑まれてきた歴史があった。


「そんなに栄誉なことなのかねぇ。。。」

「そうだよ!これで僕らを育ててくれたライバ族の皆も蔑まれることはなくなるはずだよ!

僕はフォーリナーフォレストの皆が、外でそんな風に言われているのは耐えられない。

だから兄様、絶対入隊して2人で名誉挽回しよう!」


ザイラはこぶしを強く握りしめ、アバンを見つめながら

曇りのないまっすぐな目でそう伝えた。


「。。。そうだな!お偉いさん方にまで呼ばれてせっかく来たんだ。

今まで育ててくれた村長にまで俺らの活躍が届くように頑張ってみるか!」

「うん!」


アバンはそう言いながらザイラの頭をポンと叩き笑いかけた。

作品を読んでいただきありがとうございます!


見ていただいている方々に

これからも引き続き楽しんでいただけるように更新頑張ります!


今後のモチベーションにもつながりますので

宜しければ高評価お願い致します♪



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