桜が咲く街
この街はきれいですか?
信じる者は輝いて、信じられない者は、君じゃない。
許しを乞うような、色彩の羅列。
美しい者は煌めいて、美しくない者は、君じゃない。
持ちつ持たれつ、この街は肥大していく。
快活に歩く人々が、街の鼓動を高めていく。
この桜は、ここで生まれたのですか?
きっと、罪滅ぼしの桜のさざめ雨。
コンクリートに囲まれた足元を見て、生き残る意味も沈黙する。
誰のか知れない欲望が、大地をあつく、凍らせる。
綺麗で、美しい街。信じる者が生きていく。
もう足下は見ない。信じるしか術はない。
桜の花は散っていった。許しを乞うような、存亡を問うような。
いずれ、純白の大地の中心で、生きた証の血を溢す。
信じる者に罪はなく、信じない者は、君じゃない。
綺麗な街には、罪はない。
海に流れ着いた桜の花が、望郷のさ迷いに救いをくれる。
美しい命は煌めいて、美しくない命は、誰に問う?
いずれ、純白の大地の中心で、信じた証の血を溢す。