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スオウは湯船の中でも、スマホを執拗に触っていた。
『公式アカウントに関するお問い合わせについて』
件名にそう書かれたメールを見つめ、手を止め考える。
じんわりと汗ばみ、外からは車の音が時々聞こえる。
「はぁ……やっぱり、簡単に手に入るものじゃないんだよな」
声が反響する。
「万が一の事を考えれば欲しかったところだけど……」
何か返信をしようとしたものの、それ以上の言葉は出て来なかった。スマホを棚に預け、立ち上がる。
「信じるしか、ない」
生温いシャワーを頭から被り、じっと次の手を考えていた。




