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第94 4話 闇の時刻
時刻は二時を過ぎる。
世界が寝静まった。
空間は闇となり光は足の下に。
空気は冷える。
地面は冷める。
世界が冷え、凍りつく。
いずれやってくるであろう光は闇を消し、熱され、闇が居たという面影も消し去ってしまう。
それでも闇は再びやってくる。いずれやってくる終焉まで、光と闇は交互に現れる。
終焉の先に闇は存在するのだろうか。前提、意識が無ければ闇かどうかも分からない。
……。
時刻は三時を過ぎる。
闇は最後まで寝静まる世界を眺めていた。