ティーと海賊と昔の話
「イテテ、あ、お初にお目にかかりやす!俺たちは最近マリア宇宙海賊団に入った者でして!」
「で、船長の旦那さんって誰です?」
突然の乱入者にも驚かずにマリアは返す。
「彼よ」
「違いまス」
即座に否定するティー。しかし彼等はそんなことは御構い無しに驚いた。
「えぇ!ロボットじゃないですか!」
「何か問題でも?」
「うーん……特にないっすね!元々変わった船長だと思ってたんで今更なんも思わないっす!」
和気藹々と話している船員達。カラカラと笑い声が響く。
その光景を見てスーの脳の処理は限界を超えた。
「ふぅ……」
「おっト」
意識を保つのを諦めたスーを支えるティー。まあ無理もないと彼は周囲の光景を見ていた。
船員達の笑い声は続く。カラカラと。文字通りの音を響かせて。
船員は皆、骸骨だった。
「最初は皆こうなるのよねー。マルコ、医務室まで案内してあげて」
「分かりました。皆、道を開けてくれ」
とは言ったものの中々骸骨達は道を開けてくれなかった。
「おお、大丈夫ですかい⁉︎俺たちも付いて行きましょうか!」
善意からくるものであったがそれは逆効果になるだろう。
「やめてあげて。それよりアナタ達、歓迎会をするわよ!準備してきなさい!」
「「「アイアイサー!」」」
骸骨達は一斉に船長室から出て行った。部屋には4人が残された。一気に静かになった部屋でティーが言葉を発した。
「昔と変わらないですネ」
「そうね、いつも通り愉快にやらせてもらってるわ。ふふ、マルコ、早く連れて行ってあげて」
「こっちだ、ついてこい」
マルコに連れられティーはスーを担いで部屋を出て行った。




