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SS隊の惑星日誌  作者: たけすみ
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自由な星の住人の話

遠い未来でSecurity&Searchとプリントされた宇宙船が宇宙を漂う。その宇宙船の中には宇宙を探索する隊員達が乗っていた。人は彼らのことをSS隊と呼んでいた。

そのうちの1つ船には、長い髪の少女と四角い前時代的なロボットの2人が乗っていた。


「いやーなかなか手強いギャング達でしたネー」

椅子に座り、据え置きの端末をカタカタと鳴らしながらティーさんが話しかけてくる。

「数が多かったですからね」

私は近くのソファーに寝転がりながら漫画を読んでいます。

ここは多目的ルーム。自分達の部屋とは別にご飯を食べたり休憩したり惑星TVを見たりとなんでもござれなところです。さらにキッチンも付いています。私もティーさんも暇な時はここか自室にいる事が多いです。

あれから、私達は無事にギャング達を締め上げ、宇宙警察に引き渡すことに成功しました。

壊された鉄板焼き屋さんは本来なら惑星からの保証が出るのですが惑星管理人が連行されているため、新しい管理人が来るまでは保留です。早く直して欲しいものです。


さて、私達はと言うと次の星にすでに向かっています。

「ティーさん。次の星はどんなところですか?」

私の質問にティーさんはコーヒーを飲みながら答えてくれた。毎度思うんですが苦くないんですかね?

「えーと、次の星ですカ?次は識別番号0695の星ですネ。オススメのお土産はクッキーでしたヨ?」

「なんとまあ普通な。あ、違いますそっちじゃなくてですね、どんな名前があるのかを知りたいんです」

「そっちですカ。今回の星は『自由な星』と呼ばれていますネ」

「自由ですか……いいですね。私もティーさんに怒られずに自由におやつとか食べたいです」

ソファーの上でジタバタしながら主張します。

「はいはい、あまり暴れないでくださイ。おやつは3時まで我慢でス。……それに実際にあの星を見たらそんな事は言えなくなると思いますヨ」

「?」

「まあ着いたらわかりまス。あと3日ぐらいで着くはずなのでそれまで楽しみに待って置くといいですヨ?」

どこか含みのある言い方をするティーさん。しかしそれ以上はその星の話もしてくれないので実際に見た方が早いという事なのでしょうね。おとなしく到着を待つのが無難でしょう。

「わかりました、私も報告書を書かないといけないので部屋に戻りますね」

おやつの時間には呼んでください、と一言言い残して私は自分の部屋に戻るのだった。

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