突撃隣の救難船
扉を閉めて鍵をかける。私達を捕食し損ねたオクトパスはゆっくりと元の場所に戻っていった。ひとまず危機は去り、私達は深いため息をつき休憩をすることにしました。
「間一髪でしたね……とんでもない瞬発力です。やはりあれがリーダー格だと思うのですがティーさん?」
『そうですネ、あんな大きなミミックオクトパスは資料にも無いでスが、彼がいるから集団で行動しているのは間違いないでしょウ』
「帰り道はあれの後ろです。壊れた通路もまだ抜けてないのでティーさんの援護もあてに出来ません。だからといってあれを無視して横を通るのは無理な事だと思います。」
1人ならなんとかなるかもしれないけれど王子もいる今それは不可能に近いでしょう。ならばやる事はひとつだけ。
「私としてはここで仕留めてしまうべきだと思いますが」
『そうですネ、生体の調査も仕事には入っていますがまずは自分たちの命の方が重要でス。討伐の許可を出しましょウ!……ところでスーさん、策はあるんですカ?』
「大丈夫ですよティーさん、私にいい考えがあります」
ティーさんに返事をして、私は電磁ブレードをBBにしまいました。




