突撃隣の救難船
「家具?家具ってテーブルとかハンガーとかですかね?」
そう言いながら私は通路に横倒しになっているコートハンガーの横を通り抜ける。どういう事なんでしょう。そう言われてみると、どうも通路には家具が多い気がする。
そんなことを考えながら、通路を確認、またついてくるよう後ろを向いたとき。
「……?」
おかしい。コートハンガーが先ほどと違い立っている。
「お姉さん……今、それが1人でに……」
……なるほど、そういう事でしたか。
「わかりました。そこから動かないでください」
弾が勿体無いし王子に弾を当てるわけにはいきません。散弾銃の出番ではないでしょう、となれば。
私は腰にかけてある黒い箱に手を入れました。
「BB起動。電磁ブレードを要請」
そして、手を引き抜くと──。
一振りの剣が握られていました。ゆっくりとコートハンガーに近づくと、よくみるとソレは脈動をしているようでした。剣を振り上げると、剣はバチバチと音を立て、表面に軽いスパークを表します。
『スーさん!今回の事件の原因が判明しました』
ティーさんからの通信だ。
「はい、スーです。こちらも予測がつきました」
こちらの殺意に気付いたのか、ソレは形を変え、私に飛びかかってきましたが、もう遅いです。私は剣を真っ直ぐに振り下ろしました。
「これは」『これは』
何が焼け焦げる匂いと同時に飛びかかってきたソレは綺麗に縦に分かれました。
2つに分かれたソレは、もはや動くことはありませんでした。
「『スペースミミックオクトパス』」
「ですね」
私はソレの写真を撮り、ティーさんに送信しました。




