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SS隊の惑星日誌  作者: たけすみ
146/158

終わり、そして

1ヶ月前。


「なるほどね、事情は理解したよ。そりゃあたいの所に来るわけね」

スーは長期休暇を取ってある場所へ向かっていた。泡のようなものに包まれた船、マリア宇宙海賊団。現状スーが唯一頼れる相手。それがマリアだった。

スーはマリアに助けてもらおうと考えていた。

「あたいとしてもティーが死んでしまうのは困る。とても困る」

「だったら」

「もちろん協力は惜しまないさ」

快諾してもらえスーは下げていた顔を上げる。

「ありがとうございます!」

「感謝にはまだ早いわ。まずはティーを助けないとね。その後にお礼は頼むわ。さて、まずは作戦会議から始めましょう!」

「はい!」



協力を得てから半月が経った。船内射撃場でマリアと副船長のマルコが話し合っていた。

「後は最後の仕上げだけです。船長よろしくお願いします」

「わかった、すぐ向かうわ」

「……よし、これである程度方針は定まったわね。後は

2人はチラリと目を向ける。その先には

「何ヒットですか」

「綺麗なマルだな、0だゼロ、逆にすごいぞかすりもしない!」

「そうですか……」

射撃訓練を行なっているスーがいた。

「調子は……いいとは言えないみたいね」

「マリアさん、マルコさん。……はい。でも、これが作戦には絶対に必要なので必ず上手くなります」

スーの射撃能力は壊滅的だった。もはや弾に意志があるかのように的を避けていく。作戦にはスーの射撃が絶対不可欠だった。なので訓練を行なっていたがあまり状況は良くなかった。

「1度休憩ね。気分転換には微妙かもだけど、ちょうど作戦に必要な装置ができたみたいだから一緒にいきましょう。マルコ、この場の片付けをお願い」

「サー」


スーとマリアが部屋を出てからマルコは射撃場の管理をしている船員に聞いた。

「どうだ?彼女は」

「いやーダメです。1ヶ月どころが1年あってもたりねぇす。最早生まれた時からそう言う運命を持ってるレベルです」

「そうか……」

傍目から見てもスーは射撃能力が酷いことは明らかだったのだ。船員は続ける。

「今からでも近接武器に変えた方がいいんじゃないです?あの子も元々近接格闘が得意って言ってましたし」

それを聞いてマルコは違和感を覚えた。

(そうなのか?それにしては銃の扱い自体は悪くなかったぞ。まあ命中精度はともかく。普段から銃を使っている人間だと思っていたが……)

マルコはしばらくその場で考え込む。

「副船長?」

「……ああ、すまない。片付けを始めよう」

「サー!」

(これは確認が必要だな)

部屋の掃除をしながらマルコはそう判断した。


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