終わり、そして
「処刑のセッティングは終わった。後は起動させるだけだ。……それじゃあ押すぞ」
支部長が起動ボタンを押そうとしたその時。
ピー、ピー。と本部長の端末から音が鳴った。
「出ても?」
「……好きにしろ」
「もしもし?一体」『緊急事態です!宇宙政府本部周辺で一般船のデモが起きそうになってます!』
ボタンを押そうとしていた支部長の手が止まる。
「何だって!理由はわかるかい?」
『わかりません!ですが、どうやら主導はロボットの権利を守る会が行っているみたいです!』
「どうしてロボ権が……ああもうとにかく周辺宙域の画像に変えてくれ!」
すぐに宇宙政府周辺の画像に切り替わる。そこには
「うわぁ……」
大量の宇宙船があった。そのうちの1つの宇宙船が声を上げる。
『我々がここに集まったのは1つの理由があるからだ。それは、ある1体のロボットの権利が脅かされてるとの情報があったからだ!その名前はティー!彼はここ1ヶ月程宇宙政府内から出ていないと言う!これは宇宙政府による監禁ではないのか!どうなんだ!』
それに合わせて周囲の宇宙船からも声が上がる。
ティー。と名前が呼ばれた時に支部長は起動ボタンを押した。そして、ゆっくりとスーの方を振り向いた。
「……スー。貴様情報を流したのか?」
支部長が低い声で威圧する。大してスーは素知らぬ顔だ。
「いえ、全然知らなかったです」
『さらに今回は彼の大切な人を呼んでいる!なんと!彼と将来を誓いあった仲だ!』
「「何だって?」」
これには支部長と本部長2人が反応した。自分達の知らない間にそんな事が起きていたとは。
「っ!」
そしてコチラに意識が一瞬逸れた隙をスーは利用した。オペレータールームの窓に向かって走り出した。当然その場にいた残りの3人はすぐに気づいた。が、対応が間に合ったのはメイだ。
「スー、貴方!」
「しっかり守らないと吹き飛びますよ?」
スーはどこから取り出したか手榴弾のようなものを転がす。転がり、止まった所は本部長と支部長が──。
「ーー!」
咄嗟にメイはつけていたBBから盾を取り出す。そして無理やり2人の前に立つ。
スーは止まらなかった。やはりどこから取り出したか、その右腕には大きめの機械が付けられていた。
そして──。
ドン!手榴弾が爆発した。




