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SS隊の惑星日誌  作者: たけすみ
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SS隊の仕事の1つ

遠い未来、人類は母なる地球を捨て、宇宙の支配者となっていた。

支配者となった彼らは宇宙政府を発起、さらに宇宙警備・探索隊(通称SS)を設立し、人の住める星の発見、新たなる宇宙の発見、宇宙用の法整備などの宇宙開発に全力で取り組んでいた。

この話は、そんな宇宙探索隊のふたりの話である――!


暗く壮大な宇宙の中、Security&Searchという文字が大きくプリントされた宇宙船がある星に向かって航行していた。

その船の乗組員のうち1人は少女であった。背は低く、幼いながらも顔立ちは整っており、その水色の髪と相まってとても神秘的な雰囲気を醸し出していた。

そんな彼女は先ほどまではぼーっと宇宙船内のモニターを見ていたがある事に気付いたようだ。


「ティーさんティーさん、目的の星が見えてきましたよ」

私は隣で雑誌を読んでいた、もう一人の搭乗者である《ティーさん》に報告した。

「本当ですか?わかりました。コレを飲んだら着陸準備にはいりますネ」

ティーさんはコップに注いである黒いモノをすぐに飲み干し、宇宙船の操縦室に向かった。私もそれに続いた。


「ふーんふーんふふーん♪」

操縦室ではティーさんが鼻歌を歌いながら色々な機器を操作している。

1人で沢山のレバーやボタンをかまっている。

「ティーさんはやっぱり凄いですね。目が一つしかないのにここの機器を問題なく操作できるなんて」

思わず口から出てしまっていた。そこで思い出した。ティーさんは目の事を気にしていたのだ。少し気まずさを感じながらティーさんの方を見たのだが。当のティーさんは、

「いやー照れますねぇ!これは慣れみたいなモノですから、その内スーさんにもできますヨ!あ、むしろ私が操作の極意を伝授してあげましょうカ⁉︎」

褒められた事にご機嫌の様子。気にして損をしました。

「……?どうしましたスーさん?少し機嫌が悪そうですガ」

「なんでもないです。早く着陸しましょう」

私がむくれているのを多少気にしながらもティーさんは宇宙船を目的の星に着陸させます。

今回の任務は第1銀河の賃貸惑星6ー4の3が賃貸料を払ってないとの事なので私達が赴きお金を払うように伝えることです。

「さあスーさん、着陸ですヨ!」

着陸と同時にこの星の一番偉い人である惑星管理人の方が出てきました。なんとも気の良さそうなおじさんという見た目です。

「私の星へようこそいらっしゃいました。用件も分かっております。どうぞこちらへ」

管理人さんに連れられ役所の待合室に案内されます。待合室のソファーに向かい合い、私は単刀直入に管理人さんに話しました。

「今回きたのはこの惑星の賃貸料を払って貰いにきたのです。そろそろ半年の滞納になります。これ以上の滞納には認められず、それ相応の処罰が下ることでしょう。なので一週間前に連絡した通り最期の集金に参った次第です。」

こちらの用件が終わると管理人さんは弱々しい笑顔ではあったが、

「少しお待ち下さい。今持ってきますので」

そう言いのこし管理人さんは違う部屋に向かいました。

他の惑星の時は割とごねられるんですが今回はとてもスムーズに事がすすんでいます。

「ティーさん」

「なんデす?」

「今回は早めに終わりそうですね、そしたら私さっき見たお店に行きたいのですが」

ここに来るまでにあった焼き物屋さん。とっても美味しそうでした。

「そうですネ、このままの流れでいけば結構時間の余裕もありますね。それも検討しておきマ――!」

全て言い終わる前に座っていたティーさんが私の前に立ちはだかりました。

それと同時に。

「野郎ども!この部屋ごとやっちまえ!」

何処からか聞こえた合図をはじめに、大量の銃弾がこの部屋に撃ち込まれました。


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