一に勉強、二に勉強。そんな僕も三歳になりました
すみません、今回はかなり短いです。
「えーと、今日は水曜日だから天文学か」
あれから一ヶ月が経ち、ルドルフの勉強は本格化していき、曜日毎に違う科目を勉強することになった。月曜日は初等数学、火曜日は化学、水曜日は天文学、木曜日は物理学、金曜日は地学、土曜日は生物学、そして日曜日は一週間の中で分からなかったところの復習だ。どれも理系科目なのはアウグストが理系だからである。こうして名を連ねてみると仰々しいが、やっている内容は日本で言えば中学校レベルだ。
この世界の様々な物理法則や化学物質、その他化学的事物は彼が元いた宇宙とほぼ同じだ。しかし、名前が違う。例えば周期表の最初は水素ではなくサイフォンだったり、万有引力を発見したのはニュートンではなくシュナイザーであったり。
これら新名称を覚えるのも勿論大変だったが、問題を解くこと自体中学生レベルとはいえ難しかった。生前真面目に兀々と勉強していた彼であったが、アウグストは秀才で彼が出す問題は応用が利き過ぎていて解くのに苦労した。いくら最高の問題集があったところで彼自身が天才であったり時を止めたり疲れを知らない体をしていたりする事はないのだから。
けれど彼は努力を止めたりはしなかった。必死に食らいついた。その結果、熱を出し寝込む事も屢あったが、それでも彼は孟母断機を心に刻み刻苦勉励をした。
そうして彼の勉強漬けの怒濤のような一年は終わりを迎えた。彼は三歳になった。はっきり言って、三歳でこのレベルの学問を修めるなど化け物じみている。




