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第七章 LET'S SWIM!!

大ッッッッ変お待たせしました‼︎‼︎‼︎


3ヶ月もたってましたね…(−_−;)

マジで申し訳ないです。


今回は水着回なんですが、もう水着なんて着る季節じゃないですね…((((;゜Д゜)))))))


ですがまあ、気楽にお読みください。

少しの沈黙の後、リリアが

「立ち話もなんですので…」

と言ってユメアを家に招き入れた。

あんな怪しい奴を家に入れるのは…とも思ったが、リリアがそう言うのだからまあいいだろう。

全員が椅子に座ったところで、ユメアに根掘り葉掘り聞こうと思っていたが、現在の時刻はPM11:30。

すでにハルアやマリーはあくびをしており、これ以上純粋な少年少女たちをたぶらかす訳にはいかないだろう、と思っていたところ、アイリが「今日はもう遅いし、話しは明日にしよう」と言い出した。

それにはリリアも頷いていた。

ユメアに今日泊まる場所はあるのか、と聞くと、

「創始者権限を使って空間転移ができます…ので今日は帰ります。なので大丈夫です」

と真顔で言っていた。

するとリリアが思い付いたように手をポンと叩き、

「では明日、一緒に海に行きましょう!いろんなお話も聞きたいですし♪」

と言った。

ユメアは、少し戸惑いつつ頷いていた。

…ん?このパターンは?という具合に俺はデジャヴを感じつつも就寝部屋に向かった。

そして翌日。

早速海に来ている。しかし、ゲーム内にリゾート施設があるのは心底すごいと思う。

あと、ユメアの事について。さっきから話を聞いている分には、彼はこのゲームの創始者ではあるが、作った理由は覚えてないらしい。わかっているのはこのゲームのシステムと名前だけだという。

名前は『new world program』と言って、この世界にいる人々は現世で命を落とした人達だという。そこから自殺、寿命以外の者達を選び出しこの世界に連れてこられたらしい。

ここからは箇条書きにしていく。

・俺ともう1人の誰かはユメアが連れてきた人間ではない

・このゲームをクリアすればまた生きて現世に帰ることができる

・ユメアは吸血鬼属性である

まあ、一番最後のは、ユメアは太陽の光に弱いらしく、テントの下で荷物番をしているところと、昨日家の前であった事から推測して…だが。

これだけの情報では全然わかったもんでは無いが、それはこれから探せばいいだろう。

にしても…こんなに肌に突き刺さるような暑さは人間も吸血鬼も変わらず嫌なものだろう。だが海の中は少しひんやりとしていて少しはましだろうと思わされる…。

こんな馬鹿みたいに暑いのに、案外人が少ないのは良かったと思う。

先程から歩いているのだか、けっこう遠くまで来ていたみたいだ。砂浜の全体が少し小さく見えていた。すると、砂浜の端……と言っていいのだろうか?大雑把に置かれている岩の近くで茶髪の少女が立ちすくんでいた。

その少女が妙に気になり、近くまで泳いでいきその子に「そこで何してるんだ?」と声をかけると、

「……ユウ…マ………?」

と、虚ろな目で俺の名前を呼んだ。

なぜこの少女が俺の名前を知っているのだろうか?てかコイツ誰だ?などと思考を巡らせているとビリッと電気が流れるように頭が痛みが走った。その瞬間目の前の少女にあの日見た夢の中の少女が重なる。

「会いに…来たよ……」

そのままその少女は膝から崩れ落ちた。その小柄な体を受け止めると少女のふわふわとした服から何かが落ちた。それを拾い上げると、

「俺の……ヘッドフォン!?」

まさかこういう形で見つかるとは思わず、ヘッドフォンを愛でていた。

「ユウマさん…あら?そちらの女性は?」

声のする方を見ると濃いピンクのフリルビキニを着た女性、リリアが立っていた。

「えっと、名前は聞いてないからわかんねぇけど…」

どう勘違いしたのか口元を手で覆い目元を少し細めて「年頃ですもんね…」と上品に微笑んだ。

「あら?それは…」

リリアが俺がいましがた愛でていたヘッドフォンを目で指して言った。

さっきまでの話をすると「良かったですね!」とさっきの嫌みのある笑みではなく本当に嬉しいというような微笑みをした。

「そういえば…どうするよ?この子。」

持っていたヘッドフォンを首にかけ少女をを抱えた。

「そっそうですね…どうしましょうか…」

リリアの顔は心配、という表情ではなく、何かを少し後ろめためたそうな、という顔をしていた。

「ん?どうしたんだよ。」

リリアが体をピクリと震わせ、

「そりゃぁ…嫉妬ぐらい…しますよ…」

と小さな声で呟くように言った。

「は…?何ていっt……」

「そっそうです!!ユッ、ユメアさんのところにいきましょうっ!ねっ!?」

リリアが顔を赤くしながら捲し立てた。なんなんだよ…いきなり…。俺、なんか変なこと言ったか?女子ってわからん…。

少女を背負いながらユメアのいるテントに向かった。

「おーい、ユメア。この子見といてくれねーか?」

女の子一人の重さで少しばかり腕がタルかったため遠くから気づかせるために大声を出してユメアを呼んだ。

テントの中に入り少女を近くにあった背もたれのある椅子に座らせて「よろしくな」と言ってそのままテントから出た。

再び海に入り結局あの子の名前聞けなかったなと、そんなことを考えていると死角から水をかけられた。

「おぉっ…!っ誰だ?!」

後ろに振り返るとハルアがストライプのワンピースのような水着をひらつかせて喜んでいた。

「うぉっ!やったな~!」

リアルを充実しているような言い方をしながらさっきかけられたよりも多めに水をかけてみた。

「キャッ…!!……ケホッ…」

海水が口に入ったのか少しむせていた。

「すっ…スマン…。大丈夫か…!?」

そう聞くと呟くような小さな声で、

「かき氷……かき氷食べさせてくれたら許したげる…」

ふてくされたように頬を膨らませ海の家を指差して言った。

「かき氷なら昨日……」

昨日。昨日はユメアの件で結局ハルアはかき氷を食べ損なっていた…。

まぁ…しょうがないか…。

「おう…わかった。」

少し歩いて海の家に着くと、ハルアは「どれにしようかな~♪」とつま先立ちをしながらメニューを眺めていた。

「あっ!これにしようかな、ごまだれ味!!」

「なんだよそれ!?」

…思わず突っ込んでしまった。昨日から珍妙な味ばかりだな…。誰の趣味なんだ?

そんな突っ込みをしていたら店員に冷ややかな視線で見られていた。「かしこまりました…」と言ってササッっと店の裏に行ってしまった。やはりごまだれ味なんて誰も頼まないのだろう。

数分後、異様さを放つ薄茶色の【タレ】のかかったこんもりとした雪山が皿に乗って現れた。

「おぉっ♪いただきますっ!!」

ハルアは目を輝かせかき氷を無我夢中で掻き込んだ。かなりの量があったはずなのにすでに半分になっていた。

「まぁ…落ち着いて食べろよ?誰も取らないから」意味深である。

「うんっ、ごちひょうひゃまでひた~♪」

気付いたらもう空になっていた。

その後からずっと下を向いたままなかなか顔を合わせてくれなかったが急に何かを決めたように顔を上げて、

「そっ…そそその……っ」

顔を真っ赤にして荒ぶっていた。

「お…おぅ…どうしたんだよ?」

「!!…っと…そっそうだっ…これ…お返しにあげるっ…!」

シンプルな木製の指輪を外し俺の手のひらに包み込ませた。

「あぁ……ありがと…?」

俺がそう言うとハルアがまだ顔を赤くさせながらニコリと照れを誤魔化すように作り笑いをして見せた。

その様子を見て少し顔が綻んでしまった。その様子を見てまたハルアが顔を赤らめていた。

「…大事にするよ。」

と少し微笑んでハルアの頭を撫でた。次は耳まで真っ赤にして「うん…」と言ってまた下を向いてしまった。

「あらぁ……ユウマさん。ラブコメの延長ですかぁ?」

いつの間に背後にいたのかユーリがにやにやしながら佇んでいた。

「ハアッ!?ちょっ、おまっ…!!」

と動揺すると余計ににやにやして「18歳~15歳辺りがストライクゾーンですか~♪」と大きめな声で言った。

「…何で年齢知ってんだよ…。」

なぜかそんなことが気になり、ユーリに聞いてみると「乙女なんでぇ。女子トークですぅ♪」と楽しげに言った。

「ねっ…!ねぇっ……ユーリ…私の好きな人…っとかいっ言わないよね…?!!」

ハルアが顔をまた赤くさせながらユーリのフリフリとした紫のスカートを引っ張った。

「ちょっ…ハルアッ……ユーリの…脱げるからやめろ…っっ!!」

目を覆い事故を防ぐ。

ハルアが意味を解し、「ごっごめん…ユーリ……」と引っ張る手を止めた。

「ユウマさん…大丈夫ですよぉ?この…スカート、取り外し式なのでぇ…それにぃ…ユウマさんに見られるのならぁ…本望ですっ♪」

ユーリが息を荒くしながら涎を手の甲で拭う素振りをした。やはり…Mなのか?

「おぉ…落ち着け…?」

まだ息を荒くしながら「いつもぉ…通りですよぉ?」と言った。すると、

「ユッユウマ…ッ!!…来てくれ…」

赤をベースとし黒を所々に使ってあるパレオビキニを揺らしながらアイリが走ってきた。

「急にどうしたんだよ?!」

「ユメアが…倒れたんだ…」

何があったのだろうか?まさか太陽が苦手だと言いながらテントの外に出たのだろうか…?!

「急いでくれ…」

少し汗ばんでいるアイリの手に引っ張られテントの方に引っ張られる。

「おう…っ!」

混乱する頭を切り替え引っ張られるままに走っていく。

「私たちもぉ…行きましょう…。」

「うんっ…!!」

ユーリとハルアがそのあとを追いかけてくる。

いくら人が少ないといっても百人ぐらいはいるだろう。小さな人混みをかき分けながら進む。

「ユウマさんッ…!!」

テントに着くとリリアが息苦しそうにしているユメアの隣に座り込んでいた。

その後ろで先程の少女が動揺していた。きっと犯人はこの子だろう。

リリアから話を聞くに、この少女が目を覚ました後、少女が何を思ったかテントを飛び出そうとしてまだ安静にしておいた方がいいだろう、と思ったユメアが少女を連れ戻そうとしてテントを出てしまい、今に至るということだった。

「そうか……」

俺がなんとか解決策を考えているとハルアが「ユメアくん……可哀想…。」と言いユメアのそばに近寄りユメアの手を握りしめた。

突然ユメアが目を見開きハルアの首に噛みついた。

「ヒャッ!?ユメア…くん……?やめッ…て…痛いっ…」

ハルアが嫌そうにもがくがユメアに抱きしめられており、どれだけもがいても無駄だった。

みんなが唖然としているうちに、ユメアがハルアから体を離し「ごめんね……」と困惑した顔をして固まっているハルアを悲しそうに見つめた。

「だっ…大丈夫……その…怖くて……」

ハルアが先程まで噛まれていた辺りを手で覆いながら目を伏せた。すると、問題の少女が、

「ごめん…なさい…私…なぜここにいるのか…あなたたちが誰なのか…わからなくて…」

少女がスカートの裾を強く握り、震えた声で言った。

ちょっと…待てよ?「俺のことは…?」聞いてみる。

「はい…わからないです。それと私のことは…名前、わかんないので、好きに呼んでください。私はこの世界で言う『案内人』、それ以外何でもなかったはずです」

さっきは俺の名前を確かに呼んでいたのに…なぜだろうか。頭に疑問符浮かべていると、ユメアが血相を変えて、

「僕は…君を…この世界に連れてきたた覚えはない…まさか君は【マリア様】から選ばれたのか?それに僕は案内人何て役割は作っていない!」

と、言っていた。

マリア様って誰だ?

それに案内人って…?

いかがでしたでしょうか〜?


だいぶ進んだのではないかと思います…。

ところで、みなさんが好きなキャラはできましたか?

この話にはたくさんの登場人物がいますが、覚えるのは大変ですよね…

自分もたまにわからなくなります( ̄д ̄;)


ではでは次回更新をお楽しみに…♪(´ε` )

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