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第三章 BOY? OR GIRL?

着いた所は市場のようだった。

…何か…RPGっぽくないか?

はぁ…ついに来ました。俺の時代がようやく来ましたよ…。

「何、ニヤニヤしてんの?気持ち悪いわね…」と、アイリ。しまった…つい主人公気分に酔いしれていた…。気持ち悪いわぁ自分でも。

「いやぁ、RPG体験者だけがわかる、この感じ?たまんなくない?」

一間置いて…

「…あっ、この剣良くないですか?」と、リリアが言う。

あ、これは厨二病に思われた…。無視という最強のメンタル破壊。…威力半端ねえよ…。

優しさと思わしき言葉がしっかり突き刺さる。

「ねぇ、ユウマ、白くなってる。」

「…あぁ…いっいやぁだっ…大丈夫だ…」

「それは大丈夫じゃない人が言うやつですよ?」

もう砕けたメンタルは治りそうにないので、「あっちのベンチで休んでるよ」という理由で、近くで買ったダックバーガーをかじりながら消えかけたHPを取り戻すことにした。

…にしても、暇だなぁ…。もうハンバーガーも一口サイズだし…。だが突如、異変に気づく。何か…騒がしくなってきてないか?目の前に広がっていた人混みが開け、金髪ショートカット+猫耳メイド服の少女が俺に飛び付いてきた。

「助けてぇっ!!」

「うぉあっ!!」

目を開くと少女の顔が目の前にあった。

…可愛い…。

じゃなくて…目の前に顔があるってことは…覆い被さっているって事じゃ…。

「あのぉ…」

「えっ?…うぁ…ごめんっ!!」

慌ててその少女は退いた。

驚き過ぎたのか、体制を崩してベンチに頭をぶつけている。

「どっ…どうしたの?」

「うぁぁっ痛ぁっ…あのね、さっき買い物してたんだけどね急にペアの子に【女の子の服】着せられちゃってさ…アハハ」

ん?

「あれっ?女の子だよね?」

「ん?男…だよ?」

「ハァァァァァッ!?」

「え?!何、なんかごめんね!?」

いままで出したことのない叫び声がアホっぽく開いた口から溢れ出す。

「マリーィ♪どこぉ-♪?」

その声が聞こえた瞬間「ヤバイ…見つかるぅ…」と縮こまってしまった。

タッタタッと楽しそうで軽快な足音が近づく。

「居たっ♪何で逃げちゃうんですか♪?」

ふわりと、ひらひらしたスカートとポニーテールを揺らした。

新たに現れた少女の顔は完全に腐女子臭が漂っていた。

…こりゃぁダメだ…。

「次はスク水で…あとは…フフフッ…♪」

「ひぃっ…」

彼女の買い物袋が多いのはそのせいか…。

マリーの目に涙が溜まっていく。助けを求める目で見つめられる。すまんな。他人事だから、自分は関係ないし…。

「あ…貴方も撮影に参加します♪?」

あばよくば、とくっつけようとしている目だ…「いや、大丈夫です。」もちろん断る。

後ろから足音が近づいてくる…。

「あれ?…フフッ。女の子に囲まれて。そういう時期でしょうからしょうがないですよね」あぁ…リリアか。

「あれ?勘違いしt…」

「誰と話してんの?」

アイリも来てたのか。

もう…ここは仕方がない、マリーの肩を持ち「こいつは…男だ。」と宣言する。

「えぇ!?」「はぁ!?」

「何でみんな驚くの?」とマリーが驚いた顔で聞き返してくる。

いやいや驚くよ…。お前は何なんだよ…。

「ねぇ、フレンド登録しない?何か仲良くなれそうだし♪」

いつの間に機嫌を直したのか、ユーリが新たな話題を切り出してくる。

何て言うか急だなぁ…。

マリーはペット(と思われるもの)頭を撫でた瞬間、モニターが現れた。空中に浮かぶモニターから『Friends』と書かれたコマンドをタップした。

とりあえずどこか触ればあれが出てくるだろうと思い、ヘッドフォンの耳当て部分に手を当てた。

すると、予想通り空中にモニターが現れた。

「うぉ…すげぇ…。」

ゲーム的なこの感覚に浸りながら画面(?)をいじくってみる。

「名前は?」とユーリが聞いてくる。

「あっ…すまん、俺はユウマ」

つい面白くてのめり込んでいた…。

「私はアイリ」

「リリアです♪」

リリア姉妹の名前を黙々と登録している。

「私はユーリ、よろしくね」

「マリーだよ~」

文字の打ち方はスマホと同じか…。これなら打てそうだ…。

「あ、そうだ!いきなりなんですけど、このメンバーでお泊まり会しません?親睦を深めるためにも!!」

…さすがリリア。

無論、俺は賛成する。

「いいね、親睦を深めるってことなら俺は賛成かな」

…口頭ではこんなことを言っているが、本当は女の子たちとキャッキャウフフしたいだけ…なんてことを考えていると、

「ユウマ、にやけてる…今何か変なこと考えてた?」

とアイリが指摘してきた。

おっといけない、顔に出ていたか…気を付けないと。「そ、そんなことないよ。ほら、早く家に行こう」

自分でフォローを入れる。

みんなは納得したみたいだったが、帰る途中アイリだけが俺の事をジト目で見ていた気がする…。

そんなこんなで、俺たちの親睦会は始まったのだった…。

もう一話ストックがあるので、明日ぐらいに投稿します。


この作品はRPGなんですが、あまりバトルシーンとかは無いです…(>人<;)

でも、ちゃんとバトルもしますよ‼︎ちゃんと書きます‼︎


…というわけで、読んでくださりありがとうございました!

また次話でお会いしましょう。

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