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第二章 RETURN TO LIFE?

『GAME START…』

その声に遅れて獣の雄叫びが教会の中で反響する。

『あ…忘れてた…ここで死んだら現実世界で本当に死んでしまいます…。というか、【生き返れる】権利を無くします。かわいそうに…頑張って【生き返れる】といいですね…』

いや、それ重要だろ…。

いろいろ考えていると、いつのまにか狼のような一体のでかい化け物が目の前に立っていた。

「何だよ…これ…」

情けない声が緩んだ喉から漏れだした。獣の前足が青色の曲線を描いた。

その獣の前足が振りかかってくる。

あ…これ…死ぬやつや…

そう思った瞬間体が異常な身体能力を発揮した。まるでアクション映画のように敵の攻撃を躱すと、敵に向かって「消えろぉ!」と叫んだ。自分でも無謀と思えたが、突如辺りが明るくなり轟音をたてて敵を貫いた。獣は唸り声をあげ消滅した。

一瞬静かになったが、まわりが自分を感嘆する声で溢れかえった。

…あれ…?何…か眠い…

そのまま膝から崩れ落ち深い眠りに包まれた。


「…おいっ…おーい」

思いっきり頬を何度も叩かれる。

「んっ…痛いなぁ…って誰?!」

無表情な顔でずっと見つめている大人びた派手な着物を着た少女はひとつも表情を変えずに

「助けられといて…ひどいわね」

いや、知らない男の頬をはたいておいて何を言っているんだ…この人は…

「それはどうも。えっと、俺はユウマ…君は?」

「アイリ…」

「そうなんだ~…」

「……」

「……」

沈黙が苦しい…。何とか会話を続けるために言葉を探したが、「今何歳なの?」とか「好きな人とかいるの?」という心底どうでもいい内容しか浮かばない。

「あっ…気がつきましたか?」

奥の部屋から巫女のような女性が現れる。

「はい…」

「あら…良かった…夜まで寝てらしたから」

そう言って安堵の息を吐いた。どうやらこの女性は表情が豊かだ。否これが普通で隣にいるアイリが無表情なだけかもしれない。それより、まさか夜まで寝ていたとは…

「私はリリア、この子の姉なの♪」

自分の妹を自慢気に話すリリアは可愛らしく見えた。…ってこの真逆なリリアとアイリが姉妹?!

「えっ!?」

「なぜ驚く?」

当たり前だ、とでも言いそうなくらいに真顔で言う。

「まぁ、当たり前よ、しょうがない」

「だけど…驚き過ぎ」

「あはは…ごめんごめん」

明らかにアイリは機嫌が悪そうだ。そんなけこの姉妹が仲がいいのだろう。

「そう言えば…明日装備を買いに行こうと思ってるんだけど…ユウマ…だっけ?あなたも来る?」

おっと…まさかアイリから誘われるとは…これは行かなければ…。うーんでも…

「嫌ならいい」

「いや、行くよ」

「おぉ!ノリがいいですね!」

リリアに喜ばれてしまい少し照れてしまった。

「それより…そこ、私の…」

「あっごめんっ!今すぐ退くよ!」

まさか…とは思ったが女の子のベッドで寝てたのか…

「いい、私、ソファーで寝るから」

「それは行けませんっ!風邪をひきますよ?なので今日は私のベッドで一緒に寝ればいいんですっ!」

「じゃあ、リリアのところで寝る…」

いつもの無表情だったが微妙に口角が上がっていた。…これが喜びの表し方か…?

「だから、早く、寝ろ」

「あ…おやすみ」

この微妙なレz…姉妹の仲の良さの中、何とか寝ることができた。


「おーい…おいっ、こらっ」

また、リリアのビンタ+怒り(?)で起きた(または、起こされた)。

…何か図々しくなってないか?

「あ…もう少し優しく起こしてよ…」

「行きたくないのなら、来なくていい」

あ…機嫌を損ねてしまった…!!

「あっ、いやいや行くっ行くってば!」

不定期更新とか言っときながら、書き溜めしてるやつがあるのでそれを消費していきます…


いつも通りの短さです。

次話では首を長くして待っててねっ!

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