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世界が滅びかけているので、各国の王子が私の婚約者候補になりました  作者: SoL


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1/7

Prolog

 世界には、かつて一本の大樹があったと言われている。


 その樹は空より高く伸び、

 根は大地の奥深くまで広がり、

 すべての命に力を与えていた。


 人々はそれを――

 世界樹と呼んだ。


 だが、それは遠い昔の物語。


 今では童話の中にしか残っていない。



 時は流れ、世界には五つの国が生まれた。


 森を守るエルフの国。

 獣人の帝国。

 竜人の王国。

 人間の王国。

 そして、魔族の国。


 種族は違えど、それぞれが国を築き、

 時に争い、時に手を取り合いながら時代を重ねてきた。


 五百年前。


 長く続いた戦争は終わり、

 世界には二つの大きな約束が結ばれる。


 ――種族間の戦争を禁ずること。

 ――種族間の番を禁ずること。


 それから世界は、長い平和の時代を迎えた。


 少なくとも――

 表面上は。



 だが最近、ある異変が起きている。


 魔法の威力が、わずかに弱くなっている。


 ほんの些細な変化。

 普通の者なら気づかないほどの違い。


 けれど魔法に長けた者たちは、

 その異変に気づき始めていた。


 まるで世界から、

 何かが静かに失われているかのように。


 原因は誰にも分からない。


 それでも各国は、ひとつの決断を下す。


 王族の子をエルフの国へ集めること。


 中立の森で、

 この異変の原因を探るために。



 そして同じ頃。


 遠く離れた人間の王国で、

 一人の少女が空を見上げていた。


 白金の髪。

 紫の瞳。


 その少女はまだ知らない。


 自分の運命も。

 この世界の秘密も。


 やがて彼女の元に、

 各国の王子たちが集うことも。


 それが偶然なのか。


 それとも――

 遥か昔から決められていた運命なのか。


 まだ誰も知らない。


 物語は、静かに動き出そうとしていた。

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