ずるずる引きずる
遠くで見つけたあなたに
声をかけるのはやめた
笑っていた
幸せそうだった
知らない人の隣で
知らない笑顔を浮かべていた
悲しいよりも
悔しいが勝っていた
ついこの間まで
私の横顔を眺めていたその瞳が
今は知らない人の顔に向けられている
私はまだ引きずってるよ。
あなたが隣にいると思って
空気に話しかけてしまうよ
あなたが隣にいると思って
二人分のご飯を作っちゃったよ
あなたが隣にいると思って
冷たいベッドで「おはよう」を言うよ
私はあなたがいなくなって
こんなにも乱されているのに
あなたは私がいなくても
もう「普通」なんだね
あなたが私を振ったのは
忙しいからとか
なかなか会えないとか
そんなんじゃなくって
その人といたかったからなんでしょう?
そうならそうと言ってくれればいいのに
私の視線が鬱陶しいとか
息が詰まりそうだとか
直接言ってくれればよかったのに
知ってるよ。
こうやって終わったあとも
付き纏う私が嫌なんでしょう?
夕暮れの下で交わした言葉は
全部塵になっちゃった
忘れたくても忘れられない
呪いになっちゃった
あなたなんて好きになるんじゃなかった
あなたなんか嫌いになってしまいたかった
ずるずるずるずる
引きずる恋は
この身と共に投げ捨ててしまおう
そうしたらあなたは
また私を見てくれるかなあ
ご覧いただきありがとうございました。
引きずる恋は、捨ててしまおう。
誰かに届きますように。




