討伐数勝負
翌日を迎え、スラトコを連れ、宿屋を出て、冒険者ギルドに赴いた。
冒険者ギルド内に脚を踏み入れるとそこそこ賑わっていた。
長耳族やドワーフ、獣人族と種族が混じって、依頼を探していた。
依頼書が貼られているボードに近付いていく私に、気付いた金髪の長耳族が近付いて話しかけてきた。
「そこの少女、隣の娘を貸してくれないか?」
「なんだそれ?貸すって物じゃないぞ、スラトコは」
私は金髪の長耳族の女性に怒る。
「いやぁ、悪かった。言い方が良くなかったな……なんて言えば良かったんだ?」
「ザネスリヴっ、その少女怒ってるけど何かやらかしたのか?」
私たちに駆け寄ってきた200cmはある身長の高い犬の形をした頭の獣人が、金髪の長耳族の女性に聞いた。
「リュバザン、心配するな。そのスラトコって娘を可愛がりたくて話しかけただけだ」
「獣人、その金髪の長耳族にスラトコを貸せって言われてね。友人なら、叱らんか!」
「ザネスリヴ、そう言ってるがほんとか?」
「あぁー……ほんと、だ。でもっでも謝ったよ、リュバザン!!」
「ザネスリヴがすまなかったね。あぁ〜っとぉ……」
「私はスヴィエトロです。獣人は言い過ぎました……」
「スヴィエトロさん、スラトコちゃんを今日だけでも良いから可愛がりたいんです!!ゴブリン討伐数で勝ったら可愛がっても良いですか?」
ザネスリヴが一方的に言った。
「ああ言ってるけど、良いかな?」
私はスラトコに聞いた。
「あぁー……うん」
スラトコは渋々といった感じに頷いた。
ザネスリヴはリュバザンの静止を振り払って、依頼書を受付カウンターに提示した。
ザネスリヴが私の襟を掴んで、冒険者ギルドを飛び出した。
「スラトコぉ、宿屋に戻っていてくれ!!」
私はスラトコにそう叫んだ。
ザネスリヴに襟を掴まれ、連れてかれたのは森だった。
「スヴィエトロさん、この森に居るゴブリンを討伐するんだ。討伐数で勝負だ!!」
ザネスリヴが駆け出して、森へと入っていった。
私も駆け出して、森へと入っていく。
鞘から得物を出し、構え、ゴブリンが姿を表したら、斬っていき、どちらかの耳を斬って、鞄にしまっていく。
立ち止まることなく、森を駆けて行き、出会ったゴブリンの体を得物で貫いて、耳を斬り落としていく。
15体を過ぎたあたりから、スライムになって【唾酸弾】で溶かしていき、耳だけを上手く溶かしていき、回収していく。
ザネスリヴと合流して、討伐し損ねたゴブリンが居ないかを確認して、冒険者ギルドに戻った。
結果は——。




