表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩集

うみ

 大きくのびをした

 彼は白いうねりをあげて、優しげに呼びかけてくる

 おいで

 あそぼう

 子供もまた、それに答える

 まってくれ

 今行く

 早く、早く

 せかしてくる

 小さな素足が

 黄金色の大地を駆けめぐる

 風が

 小さな背中をおす

 先に行ってるよ

 追い越していく

 小麦色の肌が

 疑うことなく受けいれる

 そこにあるものすべてを


 水しぶきが上がった

 時が止まり、静寂が訪れる

 少年は流離い人だった

 瞳をとじると

 人魚の唄声がきこえる

 鳥たちの

 自由が降りかかる

 潮騒は

 揺籠だった

 おやすみ

 少年は大地の子供になった

1999.12.31にノートの切れ端から発見

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ