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配属 4

「行ってしまいましたな」

「ああ」

輸送機が去り、整備士は訓練前の機体のチェックのために各々の持ち場に散らばっていった。その滑走路には、羽嘴らを叱咤した大佐―大原伴治大佐と辞を述べた片山六勝少将が立っている。少将は隣にいる大佐に声をかける。

「君も、声がかかっているそうだね」

大佐は少し驚き、のちに照れくさそうにして、

「ええ、こんなのでも載せてくれるそうです。やっと仇がとれますよ」

純白のスラックスの右には骨と肉の代わりに鉄の棒が入っていた。少将はそれを見、大佐の顔を見て、

「私もね、座乗するんだよ。旗艦だそうだ」

「まさか、乙部隊ですか?」少将はああ、とつぶやいて、

「花道が与えられたということだ」

「自分も、乙なんですよ」

大原大佐は獰猛に笑い、片山少将もそれに倣う。そして、

「「暴れるか」」

 誰とも知れず、言った。

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