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【第十四章開始】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十四章

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決戦、暗黒竜5

「エクリスを支援するぞ! フィーネとダンテは一撃狙ってくれ!」


「了解した」


「ピピ、オッケー!」


 暗黒竜にダメージを与えるためにはエクリスの攻撃が必要だ。

 圭たちはエクリスの動きをメインで支援し、攻撃力の高いフィーネとダンテに黒い魔力が払われた隙を狙ってもらう。


「だいぶ激しいな……!」


 以前戦った時と暗黒竜の動きが違う。

 まるで攻撃が効かないと分かっていたかのような余裕を持った動きだった。


 だが、今は攻撃もかなり激しい。

 くらえば大ダメージ確実な攻撃がバンバンと繰り出されている。


 やはりは狙いはエクリス中心。

 ただ油断はできず、不用意に近づけば圭たちにも攻撃は容赦なく向けられる。


 ブレスや火球の熱が少し肌寒かった辺りの温度を少し上げる。

 圭やカレンが前に出て暗黒竜の攻撃を引きつけ、波瑠は飛び回って少しでも注意を逸らす。


 夜滝が魔法でドラゴンの攻撃を防いだり逸らしたりして、薫はみんなの状況を見て治療をしたり強化支援したりとみんな大忙しだ。

 フィーネとダンテは少し距離をとりつつ攻撃の機会を窺う。


 圭たちを助けて一緒に戦いたいところだが、攻撃が通じる時間はあまりに短かった。

 常に攻撃できるように待機しておかねば、一瞬で攻撃を決めるのは難しい。


「はぁぁぁぁっ!」


 圭たちの支援のおかげで、エクリスは暗黒竜の隙を突いて攻撃を繰り出した。

 エクリスの白い魔力が黒い魔力を吹き飛ばす。


「今だ!」


「ちゃーんす!」


 エクリスの攻撃を見て、フィーネとダンテが動き出す。


「こっちもいるんだぞ!」


 暗黒竜もフィーネとダンテが一撃狙っていることはわかっている。

 二人の動きを警戒しようとした暗黒竜だったが、チクリとした痛みを足に感じた。


 圭が暗黒竜の足に深々と剣を突き刺していた。

 強力な一撃を狙ってもらうためにフィーネとダンテには待機してもらっていたが、別に圭たちだって攻撃できるならしていく。


「フィーネスラッシュ!」


 フィーネは大鎌で暗黒竜の首を狙った。

 命を刈り取ろうとした一撃は、圭の攻撃で気の逸れた暗黒竜に直撃した。


 流石に暗黒竜は硬い。

 首を切り落とすことはできなかった。


 しかし暗黒竜のウロコが砕けて飛び散る。


「これならどうだ?」


 ダンテは高い位置にある頭ではなく、胴体を狙った。

 斬撃ではウロコを突破できなかった。


 だから今度は剣先に魔力を集めて暗黒竜の腹を目掛けて突き出した。


「てか……圭君の方が効いてない?」


 ダンテの剣の先がウロコを突き破って腹に刺さった。

 暗黒竜の黒い魔力が戻ってきて、ダンテは暗黒竜の前足をかわして飛び退いた。


 波瑠は気づいた。

 よく見ると圭の攻撃の方が普通に通じていると。


 フィーネとダンテの攻撃は浅いものにとどまったが、気を逸らそうとした圭の剣は深く突き刺さっていた。


「確かに……」

 

「圭、俺が代わる。一撃狙え」


 能力としてはダンテの方が高い。

 しかし圭には神の剣もあるし、不思議な能力もある。


 勇者はエクリスだが、圭もある種勇者のような存在なのかもしれない。

 圭の方が攻撃が通じるのならここは柔軟に対応する。


 ダンテが圭の代わりに前に出て暗黒竜の攻撃を引きつけることにした。


「くらえっ!」


「エクリス、無茶をするな!」


 戦いとしてはやや苦しい。

 黒い魔力をまとった状態の暗黒竜には圭たちの攻撃が通じない。


 つまり圭たちが攻撃で暗黒竜の気を引いたり、逸らしたりすることができないということになる。

 防御でどうにか隙を作り出して狙うしかないのだ。


 暗黒竜の強力な攻撃を防いで、しかも隙を作り出すのは楽じゃない。

 多少の無茶でも自分が攻撃しなきゃ消耗ばかりしてしまう。


 エクリスが暗黒竜を攻撃しようと前に出る。


「ぐっ!」


 エクリスの攻撃を狙っていたかのように暗黒竜は尻尾を振った。

 町での戦いで、エクリスによって斬られて短くなった尻尾だが、それでも十分な長さと太さがある。


 無理に攻め込んだエクリスに尻尾が直撃する。


「このぐらい!」


 エクリスは尻尾に弾き飛ばされながらも剣を突き立てる。

 剣から白い魔力がほとばしり、暗黒竜の黒い魔力が吹き飛んでいく。


「薫君、エクリスを!」


「は、はい!」


 エクリスがぶっ飛んでいき、地面に叩きつけられる。

 圭はチャンスを潰さないように暗黒竜に向かいながらもエクリスを気にかける。


「じゃじゃーん! どーん!」


 今度のフィーネは鎌ではなくハンマーを作り出した。

 まるで肉を柔らかくするためのハンマーのように、トゲトゲのついた巨大なハンマーを高く跳躍して振り下ろす。


 暗黒竜は頭を上げて口を開く。

 ブレスを放って、振り下ろされるハンマーに対抗する。


 普通の鉄なんかならあっという間に溶かしてしまうブレスの火力も、同じドラゴンの金属が元になっているフィーネのハンマーは簡単には溶かせない。


「巨大モンスターの鉄則……足を狙えだ」


 大きなモンスターを相手にする時はまず足を狙う。

 機動力を奪い、動けなくするということもあるが、やはり頭なんかを狙いたいので足を攻撃して体勢を低くさせる目的がある。


 フィーネを相手にしている間に圭は暗黒竜の足元に入り込んだ。

 人間と同じように足の裏の方に筋があったりするので、後ろから前足を斬りつける。

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