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【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十四章

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無事終わりました

「うわああっ!?」


 気づいたら空中に投げ出されていた。

 体が宙にある状態なのはすぐに分かった。


 そして目の前には地面がある。

 さほど高いところにいるわけでもない。


 地面よりすごい高いところで、地面と平行に近い体勢である。

 そのことは圭にも分かったのだけど、地面との距離が近くて落下する時間があまりに短い。


「うっ!」


 空中で姿勢を制御し切ることができずに圭は地面を転がる。

 だが圭はあえて転がって勢いをつけると、軽く飛び上がって体を起こす。


 すぐに制御できないなら仕方なく次善の策で動く。

 敵がいるかもしれないので転がって移動し、素早く飛び起きることで次に行動できるように備えたのだ。


「…………敵は……いないようだな」


 警戒して周りを見回すが、モンスターの姿はない。

 圭だけでなく夜滝たちや青龍ギルドも同じく、投げ出されたように地面に転がっていた。


「ここはレッドスキンオーガがいた村か……」


 周りの様子を見る限り、最初に攻略した村のようだった。

 目の前に城のある町に繋がる多重ゲートがある。


「ゲートが……」


 多重ゲートが収縮していき、そのまま消えてしまった。


「……何が起きたんですか?」


 それぞれ立ち上がり、服についた汚れを叩き落とす。

 別行動をとっていた青龍ギルドも無事だったようで、圭は少し安心した。


「多重ゲートをクリアしたようです」


 どうやって終わるのだろうと疑問だったが、かなり急な終わり方をした。


「何か得られましたか?」


「……ものはないですけど……おっと」


 ゲートの中が大きく揺れる。


「先に外に出ましょうか。ゲートが崩壊するかもしれないです」


 多重ゲートは中のゲートまで攻略して終わりとなる。

 暗黒竜を撃退して、エクリスを助けたことによって攻略は成功した。


 ということはゲートそのものの攻略に成功したということになる。

 攻略に成功したゲートは消えてしまう。


 あまり長居はしていられない。

 圭たちは急いでゲートから脱出した。


 ゲートから出て、およそ五分後には外のゲートも綺麗さっぱり消えてしまったのだった。


「本当にいいんですね? 全てうちがもらっても」


「ええそうしてください」


 結局中のゲートは何もすることができずに閉じてしまった。

 レッドスキンオーガなんかもいたけれど、回収できなった。


 さらに攻略した報酬として手元に残ったものもない。

 おそらく十八階には何かの変化があったのだろうが、それは青龍ギルドの知るところではない。


 となると外のゲートで倒したレッドスキンオーガぐらいしか渡せるようなものはない。

 全部持っていっていいとは言ってあったが、改めて全ての権利を手放すことをウェイロンに伝えた。


「……これで本当に良かったんですか?」


 すごく謎の多いゲートだったとウェイロンは思った。

 人がいて、何かのストーリー性を感じた。


 ただ旨味は少なく、本当に圭たちが探しているゲートだったのかと不安になっている。


「すごく助かりました。これで俺たちは前に進めます」


 ウェイロンの不安とは裏腹に圭は安心していた。

 どうやってゲートを探して、ゲートを攻略するのか頭を悩ませていたものだったが、上手く目的のゲートを見つけ出して攻略することができた。


 エクリスに何があったのか分からないけれど、多分手を貸してくれる。


「ありがとうございました」


「また何かあったらいつでも手伝います」


 圭が笑顔で手を差し出す。

 ウェイロンも軽く頷き、微笑みを浮かべて握手を返す。


「唐門ギルドの悔しがる顔が目に浮かぶようです」


 利益としては少なかったが、唐門ギルドが攻略失敗したゲートを攻略してやった。

 おそらく攻略を焦っていたということの他に、青龍ギルドが失敗して被害を出すことを期待していたのだろう。


 だが青龍ギルドに被害はほとんどない。

 モンスターとの戦いで怪我を負った人はいても治療はできる。


 ゲートを攻略された悔しさと報酬で何を得たのか知りたくて夜も眠れないだろう、とウェイロンは思わずニヤリとしてしまう。


「楽しい攻略でした」


 ただモンスターと戦うだけとはまた違った経験だった。

 青龍ギルドは素早く撤収の準備を進め、圭たちも日本に帰ったのだった。

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