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【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十四章

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暗黒竜撃退戦7

「なんだ……?」


 世界に何かが広がった。

 何かは分からない。


 ただ風でもなく魔力でもない何かが通り過ぎていったように感じた。

 それは圭のみならず、みんなも同じだった。


「みんな?」


「おい、どうしたんだ?」


 仲間は大丈夫だろうか。

 そう思ってエクリスが振り返った。


 しかしエクリスの仲間たちは動かない。

 目を開けて中途半端な体勢のまま、全くなんの反応も見せない。


 カレンが目の前で手を振っても瞬きすらしないのである。

 ただエクリスは動いている。


「エクリスの仲間たちが……固まっちゃった?」


「いや、周りを見ておくれよ」


「周り……あれ?」


「煙が動いてないな」


 圭たちは動いている。

 動いていないのはエクリスの仲間たちだけ。


 そう思ったのだが、よく周りを観察してみると異常を見つけた。

 周りの家々は戦いの影響で火がついたり崩れたりしている。


 黒い煙が上がっているのだけど、よく見ると煙が動いていない。

 覗き込んでみると家の中で燃え盛る炎も止まっている。


「エクリスの仲間たちが止まってるというよりも、この世界で私たちだけが動いてる……そんな感じかねぇ」


「ん? うわっ!?」


 次なる異変に圭たちは警戒を高める。

 シークレットクエストはクリアした。


 それなのにまだ何かあるのだろうかと周りを見回していると、空から光が差してきて圭は空を見上げる。

 まるでスポットライトのようにエクリスを照らし、そしてさらに光の塊が落ちてきた。


「エクリス、大丈夫か!」


 突然の出来事にエクリスは動くこともできず、光の塊の直撃を受けた。

 目のくらむような閃光がほとばしる。


 圭は薄目でエクリスの無事を確かめようとするが、目がチカチカとしてよく見えない。


「……エクリス?」


 チカチカする視界に人が立っているのが見える。

 多分エクリスだと思うのだけど、声をかけても反応はない。


「うわっ、なにあれ……」


 ようやく目が戻ってきて、エクリスの状態が見えた。

 エクリスは立ち尽くしている。


 見た目に怪我はないようだけど、目が光っていた。

 なにが起きているのか分からないので、近づくこともできない。


 ひとまず距離をとって様子を窺う。

 しばらく見ているとエクリスの目の光が収まっていく。


「…………エクリス、なのか?」


 完全に目が元に戻って、エクリスは圭のことを見た。

 大きな変化があるようには見えない。


 だがゲートの中ではなにが起こってもおかしくない。


「全て思い出した」


 エクリスはゆっくりと口を開いた。


「思い出した?」


 圭は思わず眉をひそめてしまう。


「何が起きたのか……この世界の結末を」


「それは……」


「世界に迫る脅威のために、私は暗黒竜と手組んだ。世界のために必死に戦い……そして暗黒竜は後ろから私のことを攻撃した。アイツは世界を捨てた……」


 エクリスは怒りに満ちた顔をしている。


「その結果、アイツはこの世界の一部を受け取った。それがゲームに閉じ込められることになるとは知らずに」


 吐き捨てるように嘲笑するエクリスはなんだか、少し人が変わったように見えた。


「あなたたちのおかげで、世界を変える機会を得られた。どうやらお困りのようですね。あのクソトカゲを倒すのに、聖剣が必要となる。だけどあの世界に、聖剣はもうない」


「……どうしたらいいんだ?」


 何が起きたのかは分からないが、エクリスは十八階のことを言っている。

 そう解釈した圭はまだ少し警戒しつつも会話を続ける。


「君たちは私を救い、本来あるべき世界を変えた。あの世界にも影響が出ている。私があの世界の結末を変える。今度は私が君たちの役に立つよ」


「どういうことだ?」


「期待してて……」


「………………なんだ? 急に……」


 ぐにゃりと視界が歪んだ。

 気持ち悪いほどに世界が歪んで圭は顔をしかめる。


「何これ……変なの……」


「ピピピピ……」


 他の皆も圭と同じように世界が歪んでいた。


「ふふふ、あのクソトカゲに復讐の機会を得られるなんて、嬉しいな」


 エクリスは口を大きく歪めて笑う。

 世界の歪みが大きくなっていく。


 そして歪みはそのまま渦を巻いていって、圭たちの意識は世界に飲み込まれていったのだった。

新年明けましておめでとうございます。

なんだかんだとこの作品も続いておりますが、これからものんびり書いていきます。


ここまで読んでくださりありがとうございます。

皆様も小説読んでのんびりしてください。


本年もよろしくお願いします。


犬型大

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